![]() 龍双ケ滝 青い空はいいのだけれど、 時間帯が悪くて、 見事に半分日陰の写真になってしまった。 実際に見ると、もっと優美で 素晴らしい滝である。 ![]() 大きさ比較。 赤丸の中にダンナが立っている。 暗くて分かりづらいが、 ダンナの前に柵があり、 その向こうに部子(へこ)川が流れている。 ![]() 上流、林道の工事のためだと思うが、 部子川は茶色く濁っていた。 滝が川に注ぐ部分はこんな感じである。 ![]() ちょうどツリフネソウが盛りで、 そこいらじゅうに咲いていた。 ![]() どういう反射の関係なのか、 日陰のたった一部分にだけ 虹ができていた。 ![]() 手前の木をいれて。 滝の直下に カツラの巨木があると書いてあったが、 どうもその巨木の印象がないんだが。 ![]() それにつけても、優美な流れだ。 ![]() 滝見台から見た滝の上部。 苔がこんなふうにぽこぽこと 生えているんだ。 ![]() 一乗滝 こんな写真しか無いですぅ。 何もかも工事のせいですぅ。 印象最悪です。 ![]() 滝の手前にある佐々木小次郎像。 佐々木小次郎のイメージよりも かなり年配の像である。 |
2006/9/23 龍双ケ滝(落差60M) 福井県池田町 色々なことが重なって、昨年2005年は百選の滝は再訪の滝をいくつかしか見ることができなかった。 それではいくらなんでも、「百名滝めぐり」と銘打っているこのサイトの面目が保たれないというものである。 そんな理由というか反動というかもあって、今年は難所の滝めぐりに精を出した。 東北で残された松見の滝、茶釜の滝を8月に見終えて、ふと気がつくと龍双ケ滝と姥ケ滝を見に行けば「東北」「関東」「北陸」「中部」の滝を全て見終えたことになる。 ならば行くしかないでしょう。 そんなわけで、出発の2日前にいきなり行くことに決めてしまった。 というのも、実は10月は滝に使える連休が無く、次に出かけられるのは11月になってしまいそうだったからである。11月となると姥ケ滝のある白山スーパー林道はもしかしたら雪ということにもなりかねない。道路が閉鎖される事態だってありうるのである。 幸い、龍双ケ滝のある福井県も姥ケ滝のある石川県もわが新潟県からはびっくりするほど遠い場所ではない。下手をすれば新潟だって「北陸4県」と言う場合には福井と石川と同じブロックになるくらいなのである。 さて、近いというだけの理由で当日は実に気楽に出発した。 というのに、いつもならガラガラにすいているはずの北陸自動車道が事故のため大渋滞。出だしからつまづいている。 でも、小千谷市あたりでこれから競技でも始まるのか気球の大群を見ることができたのでちょっとだけラッキーだったかも。 ![]() ETCの通勤割引を利用しつつ、福井ICを下りて、とりあえず本日の最初の滝に向かった。 最初の滝は、「一乗滝」である。 福井市には何度か来ているのだが、この滝は見たことがなかった。 近くに千石大名の朝倉氏の遺跡があるのですっかり観光地化されている滝らしいのだが、とりあえず道にもしっかり案内が出ているので立ち寄ることにしたのだ。 観光名所の遺跡にはトイレに寄っただけで素通りし(←滝○かです)さらに奥にある一乗滝の駐車場に着いた。着いたんだけど、あれ、自動車が一台も止まっていない。バス停とおぼしきベンチに座っていたおばさんが「滝に行くのか」と訊ねてきたので、「滝に行きたいんだけど、ここから遠いんですか」と聞いてみた。 すると、今工事をしているが滝には行ける。すぐそばである、との答え。 それでは、と歩き出した。どうもおばさんは案内係りらしい。 本当にすぐそばに滝はあった。 だが、しかし、しっかり工事もしていた。 なんと、滝の手前かなりの場所に柵が設けられていて、きっちりと警備員までいて滝に近づけないのである。 滝の上流での工事らしく、重機の音もしていたので、落石の恐れがあるのかもしれない。 だからって言って、この距離はないだろう、というくらい滝から離れた場所に柵があるのだ。だいたい、工事っていうのは、土日は休むもんだろう。観光地ならなおのこと。 柵のためにちっともまともに滝が見られないまま最初の滝は終了。一乗滝の印象、最悪である。 ![]() ![]() 気をとりなおして、公園での昼食を挟んで龍双ケ滝へ向かう。 この滝は、2004年の大雨による道路崩壊でしばらく行くことができなくなっていた。 今でも池田町側からだと滝までは通行できるが、そこから先は通行止めだ。(池田町のHPによると、2006年10月31日まで通行止めだそうだ。) 今回は、そのおかげで滝前に自動車が来ることはなく、(工事関係車両は除く)すっかり公園状態で滝を鑑賞することができた。 実はこの滝、かなり楽しみにしていた滝である。色々な滝の写真集を見るにつけ、この滝ほど優美な分岐瀑はないと思っていた。ぜひとも間近に見てみたいものだと期待していたのである。 県道が部子川を渡るとすぐに左に直角に曲がる感じに道路が続いているのだが、橋を渡った正面に「龍双ケ滝」という碑があり、橋のすぐ左側に十数台とめられそうな駐車スペースがある。 また、橋から先は道路が全部石畳になっていて、通行止めのおかげで私は完全にそこが公園なのだと勘違いしていたほど綺麗だ。 工事が終わるとここは県道になり、石畳の道路を自動車がスピードを出して通って行くのかしらん。 橋の近くの駐車スペースからやや登りぎみの石畳を歩いて5分もしないうちに正面に龍双ケ滝が見える。道は部子川にそって右にカーブしている。そのまま右に道沿いに歩くと滝の正面に出られる。 ![]() ![]() ![]() ![]() うわ、本当に道のすぐ脇に滝がある。 県道と滝はそれほど幅があるわけでもない部子川を挟んですぐそばなのである。 しかも県道はそれほど広い道路ではなく、路肩はほとんど無い。これでは滝があったと言っては路駐されてしまったら通行が困難になるのは目にみえている。 幅の広い滝を道の上からゆっくり歩いて見ることができる。 後ろに下がったり、しゃがみこんだり、三脚を広げたり。今は通行止めで自動車がほとんど来ないからいくらでも交通の妨げになることができる。 かなりの時間、滝の前でウロウロした。 ただ、時間帯が少し悪かったので、滝の上半分が直射日光、下半分が日陰になってしまった。写真にするとどうもに見てくれの悪いものになってしまった。もうちょっとだけ早い時間に来れたらなぁと、印象の悪い一乗滝に立ち寄ったのを恨んだりして。 滝を通り過ぎる形で県道を少し進むと、もうその先は工事中だった。 滝の上流に小さな橋があり、そこで県道の右側が川になる。ふとそちら側を見てみると、あれ、階段がある。滝の正面になる山に登れるようだ。 そういえば、駐車した場所にあった「龍双ケ滝」と書かれた碑の後ろ側に滝見台200Mと書かれた矢印があったのを思い出した。 この階段はきっとその滝見台に通じているにちがいない。 こちらがわから登る人は少ないらしく、道と階段の間は草ぼうぼうだったが、階段の近くまで来ると滝見台まで60Mという案内もあった。おお、駐車スペースから行くよりも近いじゃないの。 しかし、近いということは階段の角度が急ということで。ぜいぜい言いながら滝見台に到着した。 あららららら、木がたくさん生えていて、滝どころじゃないじゃないの。木と木のすきまから龍双ケ滝を覗くような感じである。 それでも真正面に滝があり、下から見えづらかった滝の上部がよく見えた。 ![]() ![]() どうせなら滝がよく見えるように木を切って欲しいものだと思ったが、滝見台自体、木を避けるように切り込みを入れてあったり真ん中に木が生えている穴があったりして、自然公園である配慮がなされているらしい。 それにしたって、やっぱり滝見台なんだから、滝を見えやすくするために、木を移植するとかなんとかできなかったもんかなぁ。滝好きのわがままかなぁ。 戻る時も200Mよりも60Mを選んで、もう一度龍双ケ滝の前を通って戻った。 ![]() ![]() さて、次は本日の宿である大野市を目指す。が、それよりも前に大野市の向こう側の九頭竜峡を目指す。 そこには落差100Mの滝と温泉が待っているのである。 2006年秋の滝めぐりそのAへ続く |
交通 一条滝 最寄ICは、北陸自動車道福井IC。インターをおりたら、国道158号線で岐阜方面に進む。すると、イヤでも「一乗谷遺跡」とか「一乗滝」の案内が出ている。それに従って進めばよい。滝は朝倉氏の遺跡よりも先である。 龍双ケ滝 我々は一乗滝に立ち寄ったので、福井ICから向かったが、鯖江でも武生でもそれほど距離を違えずに行けると思う。また、東海北陸自動車道から油坂峠道路を経由して岐阜方面から入る手もある。 しかし、大野市方面からの道は2006年9月現在工事のため通行止めだし、かなり細い林道になっている。向かうのであれば池田町がわから行ったほうがだんぜん楽だし安全だ。 福井ICから国道158号線を岐阜方面に走り、県道2号へと入る。足羽川沿いを走り、少し国道476号と合流した後、県道34号に入る。少しだけ狭い道になるが、あとは概ね広くて走りやすい道を走る。 右側に甌穴の案内があり、その先の橋を渡ってすぐが駐車スペース。駐車スペースから5分も歩かずに滝前に行ける。 |
2006年秋の滝めぐりそのA仏御前の滝へ
2006年秋の滝めぐりそのB姥ケ滝へ
2006年秋の滝めぐりそのC馬尾滝へ
2006年秋の滝めぐりそのD不動滝へ
2006年秋の滝めぐりそのE新九郎の滝へ
2006年秋の滝めぐりそのF姿見不動滝へ
2006年秋の滝めぐりそのG田立の滝群へ
2006年秋の滝めぐりそのHうるう滝へ
2006年秋の滝めぐりそのI牛ケ滝へ
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