そのG田立の滝群へ2006年秋の滝めぐり  そのHそのI牛ケ滝へ
うるう滝





うるう滝
写真にすると小さく見えてしまう。
これが見上げるほどの立派な滝なのだ。
水流も細く貧弱に見えてしまうが、
大きな滝なので水の音もすごい。



落ち口。
カキカキっと曲がって落ちている。
落ち口あたりに黄色と赤の紅葉があり
上空の空は真っ青で
とても綺麗だった。



一番下の部分は
傾斜がなだらかになって分岐する。
水量が多い時は、
もっと幅広くなるのだろう。
2006/11/4 うるう滝(落差40M)  長野県南木曽町

さて、今回の滝旅の主な目的である田立の滝群を見終えたのだが、実は田立の滝のごくごく近くにも滝がある。
沢筋こそ違うが、一緒に滝群の中に入れてしまってもかまわないほど近い場所だ。
田立の滝のすぐそばにある田立の滝キャンプ場の上の分岐で右にそれ、ほんの5分も見舗装の道を走らずにこのうるう滝を見ることができる。
実は私はこのうるう滝、せいぜい田立の滝群のらせん滝くらいの落差だろうと勝手に推測していた。よくよく写真集を見れば落差40メートルというのだから、かなりの高い滝だと分かるはずだというのに。
そんなわけで手軽に林道の脇にある2台くらいしかとめられそうも無い駐車スペースに自動車をつっこみ、その先を見てうわっと声をあげた。
とにかく、高い。
しかも、綺麗に日光が当たって青空と紅葉と、これ以上に無い光景が目の前にあった。
滝までは徒歩で5分もかからない。
林道脇のまるでバス停か自転車小屋のような建物からもすぐ見える。
  
一応滝見小屋なんだろうな。
歩いて行くと、おや、人がいるのが見えた。
自動車は我々のものしかなかったので、キャンプ場からでも歩いて来たんだろうか。
その人はどんどん滝に近づいて行っていた。
あら、まあ、しかもどんどん滝脇の岩盤をクリアして登って行ってしまっている。
そういえば入り口の小屋に「危険ですから滝に登らないでください」と書かれてあった。
あのおじさんののぼり具合からして、けっこう安易に高い位置まで登れそうなのだ。
だが、どうもそのおじさんがいるせいで我々は滝には近寄れなかった。
まさかとは思うが滝へと飛び込みはしないだろうか、とか。たった一人で普通の服で滝に登っている人物にヘンな違和感を感じていた。
その人物はテラス状になった滝の下から4分の一くらいの場所でなんと寝転がってしまった。寝転がっているので、うまい具合にかくれてしまう。
おかげで我々は人物が写っていない滝の写真を撮影することができた。
それにしても、おじさん、いったいそこで何をしているんですか。昼寝ですか〜?
  
   
赤い矢印はおじさんが寝たテラス。赤い丸に滝を登っているおじさん。
  
   
で、その赤丸の拡大図。気楽な感じで登っているのよね。
もしさっさとおじさんが戻って来たら、きっと我々のことだからおじさんが登っていた場所まで登ってしまったに違いない。
だが、おじさんはついに戻って来なかった。
仕方が無いので我々は遠くから滝全体を見るにとどめた。
それにしても、秋の正午過ぎのうるう滝は美しい。
写真にすると小さく見えて、水量もないので綺麗さは半減するが、ぜひその目で見て欲しいものだ。田立の滝群に隠れてしまっているが、名瀑の一つだと思う。

                2006年秋の滝めぐりそのI牛ケ滝へ
交通
うるう滝  田立の滝の交通欄を見てください。


2006年秋の滝めぐりその@龍双ケ滝へ
2006年秋の滝めぐりそのA仏御前の滝へ
2006年秋の滝めぐりそのB姥ケ滝へ
2006年秋の滝めぐりそのC馬尾滝へ
2006年秋の滝めぐりそのD不動滝へ
2006年秋の滝めぐりそのE新九郎の滝へ
2006年秋の滝めぐりそのF姿見不動滝へ
2006年秋の滝めぐりそのG田立の滝群へ
2006年秋の滝めぐりそのI牛ケ滝へ

ホーム   掲示板