その@龍双ケ滝へ2006年秋の滝めぐり  そのAそのB姥ケ滝へ
仏御前の滝





仏御前の滝
写真では小さく見えるのが残念。
もっとも、水量も少なかったのだが。
三段になって落ちて、
最後には綺麗に分岐する。


分岐部分。
複雑にあちこちに水が分かれている。



大きさ比較写真。
赤い矢印の下にダンナが立っている。
分岐部分でもかな落差があるのが
わかってもらえると思う。



これは、沢を渡る前に撮影。
沢を渡らないと、最上段の落ち口が
ほとんど見えない。



で、最上段の落ち口。
しかし、ほとんど直下からの撮影なので、
最上段は落ち口くらいしか見えない。
すぐ下に二段目の落ち口も
一緒に写っている。



滝つぼらしい滝つぼはない。
すぐに沢になって、また岩の間を滑り落ちて
仏原ダムに注ぎ込む。
仏原ダムに落ちる部分は、実は
スノーシェッドの屋根の上からだったりする。



ダンナが立っているのが、
正式な見学位置。
ロープが張ってあって出られないように
なっている。
この位置からだと、
最上部の落ち口は見えない。





七反滝
スノーシェッドの出口付近から
背伸びしてかろうじて見えたのが
この写真。
もっとよく見えれば、綺麗だろうのに。



もう少し滝が見えないかと探してみて、
木々の間からなんとか撮影したのがこれ。
上の写真の下がわが見えているのだと
推測される。




谷間のやすらぎ
滝か〜?一応、滝だろう(笑)
休憩するにはもってこい。



で、やすらいでいるダンナ。


水辺のいこい
こちらは湧き水。
でも、石組みに苔と水流が美しい。。



たてまえとして、この水は飲めません。
2006/9/23 仏御前の滝(落差100M)  福井県大野市

今回の滝めぐりも相変わらずピンポイントで龍双ケ滝と姥ケ滝を見る以外には他の滝を見る計画はなかった。が、この仏御前の滝は別格で、これだけは見ておいて損は無いはずだと踏んでいた。
龍双ケ滝から通行止めでなければ県道34号をそのまま大野市方面に進めば早いのだが、この日はまだ道路工事が終了していないので抜けることができない。
仕方がないので来た道を戻り、国道158号線で九頭竜峡へ向かう。
左側を流れている九頭竜川が広くなり、ちょっとダムっぽくなってきたかしらん、という場所に仏御前の滝の駐車スペースがあった。
川とは反対側の山側にあるのだが、福井側から行くとちょっと分かりづらい方向に看板が向いている。
危うく通り越しそうになって、慌てて自動車を止めた。
4,5台駐められそうなスペースに自動車はなく、滝を独り占めできそうな気配だ。
駐車スペースからそれほど遠くないとあったので、気楽に歩き始めた。
  福井がわから見た駐車スペース。道は佛御前の滝スノーシェッドに続いている。奥に見える橋は琴洞橋。

  これは振り返って撮影。振り返らないと滝の看板は見えない。
まず、コンクリートで固められたなだらかな階段が続く。
けっこう登る。
まさかこのままずっと延々階段だったりして。なんて冗談で言っていたのだが、カーブを曲がったあたりで、ダンナがげっと言った。本当にずっと階段だった。
あと250メートルと書かれた杭の先からずっと階段である。とほほ、覚悟していなかっただけに、階段の数が見た目より多く感じる。
実質徒歩10分の遊歩道の半分が階段である。
  
遊歩道はなだらかな階段から始まる。

  
左側を見ると、仏原ダムの湖面が見える。

  
ダンナの前方は急角度に登っている階段。
階段が終われば道はなだらかになり、前方に仏御前の滝が見えて来る。
仏御前というのは、平清盛に愛された舞いの名手で、この滝で顔や髪を洗ったことから滝の名まえになった、と入り口の説明に書いてあった。まあ、場所によっては洗髪できないこともないか、という感じの滝ではあるが。
道がカーブしているので、なかなか全容は見えない。
と思ったら、道の終点でロープが張られていて、ついに滝の落ち口さえ見えない場所で止められてしまった。おいおい、これではお話になるまい。
と、いうことで、だれもいないのを幸いにロープをくぐる。
  
遊歩道の先に滝が見え始める。

  
滝から振り返った遊歩道。
落ち口を見る場所に行くには、滝の沢を飛び越えて対岸に行く必要があるが、意外にも沢は幅がそれほど広くないうえに浅い。楽々飛び越えられる。
見上げるとはるか向こう側といった感じの場所に落ち口があった。
下から見上げているせいなのか、落差100メートルという感じはしない。
特に一番上の段の直瀑部分はほとんど見えない。どれほどの規模で落ちているのか、さっぱり分からないのだ。
この沢が流れ込む仏原ダムの向こう側から見ることができたら、まったく印象の違う滝になるんじゃなかろうか。
それはさておき、二段目の直瀑を経て、ふわっと広がる感じで分岐して落ちる姿は本当に綺麗だ。
写真ではその大きさがイマイチ実感できないと思うが、こんなにでっかい滝を手に触れられる場所で見られていいのかしらん、と思えるくらいである。
さんざん滝を堪能して戻る途中で何組かの人にすれ違った。ロープを乗り越えている所を見られなくてよかった。
しかし、この滝はもうちょっと目立つ看板をつけて目立つ案内もつけて、色々な人に見てほしい滝だとも思った。秋の紅葉の時期は、もうちょっと賑わうのかなぁ。
  
遊歩道の脇には、トリカブトの仲間らしい花や

  
クサボタンが咲いていた。
さて、九頭竜峡にはもう一つ七反滝というのがあって国道からも見えるという。
とりあえずその滝も見ておこう、と注意して国道158号線を走った。どうも駐車スペースも無いみたいだし、見落としかねない。
仏御前の滝から3キロの場所で九頭竜川の対岸に見えるという記述を頼りに探すと、「七反滝スノーシェッド」というのがあった。スノーシェッドの入り口と出口の川側に自動車が止められる広い路肩があるので、とりあえず手前がわに止めてみる。
見えない。滝なんか、対岸にあるのか?
仕方がないので歩いてスノーシェッドをくぐることにした。国道158号線はけっこう交通量が多く、スノーシェッドの中は歩いて大丈夫なほどの広さの路肩も無い。ちょっと危険だ。しかも、鉄筋の間の一つ一つにでっかい蜘蛛が巣を作っていて、気持ち悪いったらありゃしない。
それでもやや早足で反対側まで行くと、出口付近で木々の間からかろうじて対岸が見える部分があった。
あ、あるある、滝がある。
でも、あの細さったら、滝って言うのか。
しかも、緑に隠れそうになっているし、何より、滝の全体なんかとても見れた状態ではない。
スノーシェッドから出て、出口側の路肩の広くなっている場所に行き、なんとか滝が見える場所はないかと、ウロウロしてみたが、ちょっとだけ角度の違う滝が見える場所があったきりである。もちろんそこも全体はとても見えたもんじゃなかった。
せめて川と道路の間にある雑木をなんとかしてくれれば、滝も見やすいんじゃないかなぁ。まあ、そこまでして見せたい滝というワケでもないのかもしれないが。
また怖い思いをしてスノーシェッドを通って自動車に戻った。
  
岐阜側から振り返った七反滝スノーシェッド。
せっかく仏御前の滝でいい滝を見たと思ったのに、七反滝はちょっとがっかりだった。
あとはもう、温泉に入るだけである。
道の駅九頭竜の手前にある九頭竜温泉に入って、(温泉のレポートはこちら)太陽が傾きかけた道を宿のある大野市に戻ることにした。
が、途中でひっかかってしまった。
九頭竜峡に2箇所ほど休憩スペースがあって、そのどちらにも滝?と言っていいかな〜と言う流れがあるのである。
一つは「谷間のやすらぎ」。こちらは自然の岩盤に水が落ちているので、滝と言ってもオッケーだろう。もし新潟の滝であれば、完全に滝としてカウントするくらいである。なかなか綺麗に分岐していて、マイナスイオンを浴びながら休憩するにはもってこいといった感じである。
もう一つは「水辺のいこい」。こちらは石組みしてある場所から湧水が流れ落ちているといった風情で、どんなにがんばっても滝の仲間には入れられない。
だが、苔の緑がなかなか美しく、「飲用ではない」と書かれてはいるもののしっかり取水するための管もつけられた、いわば湧き水が飲める休憩スペースである。
このあたりでは対岸の九頭竜川には直接触れられないが、とりあえず水と触れ合える休憩スペースはなかなか粋な場所とも言える。
七反滝のがっかりを手近な場所でちょっと癒して、そこから遠くない大野市に向かった。
大野市では夕暮れ前の百名水「御清水」を見てたっぷり名水を汲み(レポートはこちら)ビジネスホテルで就寝。翌日の白山スーパー林道に備えた。

        2006年秋の滝めぐりそのBにつづく
交通
仏御前の滝  最寄ICは、北陸自動車道福井ICか、東海北陸自動車道白鳥ICから油坂峠道路を通るかである。ほぼ中間点なので、観光内容や出発地点によってどちらから攻めるか選ぶといい。我々は福井市側から国道158号線を九頭竜湖に向かって走った。
福井側から行くと、やや看板が見えづらいのだが、「佛御前の滝」とかかれたスノーシェッドがあり、その先に左にカーブして仏原ダムの上を琴洞橋が渡っているのが見える場所になるので(上の欄の写真参照)目印は多い。橋を渡ってしまい、川が右側になったら行きすぎである。駐車スペースに自動車をおき、徒歩10分で滝前。遊歩道の前半は階段である。
七反滝  仏御前の滝から岐阜側にさらに進んで3キロ。七反滝スノーシェッドの岐阜側の出口から九頭竜川の対岸に落ちているのが、雑木の向こうになんとか見ることができる。
谷間のやすらぎ水辺のいこい  国道158号線、仏原ダムあたりにある。ウサギの休憩スペースマークが目印。

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