![]() 清滝 固いソフトクリームである。 落差は30メートル。 ![]() この写真でわかるように、 実は右側の部分だけが ソフトクリーム化している。 凍っていない時は左部分にも水が落ちる やや幅の広い滝なのだろう。 ![]() 斜めにねじれて見える部分のアップ。 ![]() 何組かのカメラマンが滝を撮影していた。 ![]() 新滝へ行く遊歩道を少し登って撮影。 ![]() ねじれ具合が美味しそうである。 |
2005/2/12 御岳は数多くの滝を抱えている。 その中でも凍る滝として有名なのが清滝、新滝である。三岳村まで来たからには、隣村の王滝村にあるこの2つの滝を見逃すわけにはいかない。 そんなわけで県道473号、県道20号を下り、黒沢の交差点で今度は松尾ダム方向に進んだ。 半分凍りかけている松尾ダムの湖面を左に見ながら進んで行く。向かう方向にはおんたけスキー場があるので思ったよりも開けた感じの道である。実をいうと、すでにお昼近くになっていて、我々はこのままお昼も食べずに氷瀑の前で凍えるのだろうか、と思っていたが、スキー客目当てのお店がいくつかあった。 その中の一つの手打ち石臼引きというお蕎麦屋に入り、「すんきそば」というのを食べた。「すんき」というのはかぶの葉っぱを塩を使わずに乳酸菌発酵させた漬物のことで、ほんのりすっぱい。漬物好きの私は美味しいと思いました。せっかくの手打ち石臼引きの蕎麦だったが、あったかい蕎麦で食べてしまったのでその値打ちはよくわからなかった。 おなかも満たされて、元気いっぱいである。 道案内があるかどうか不安だったが、清滝、新滝までの距離数の書いた看板が時々出てきたのでその不安も無くなった。 迷うこともなく、清滝にたどりついた。 清滝は、県道256号線沿いにあると言ってよい。のぼって行くと、右側にトイレのある駐車スペースが道にへばりつく感じである。自動車は5台とまれるくらいだろうか。その向かいに鳥居があり、鳥居の向こう側にも清滝が見えている。 思った以上にデカい。 「うわ、あれだよ、あれ」と思わず声をあげてしまった。 ![]() 清滝に近づくには遊歩道を登る必要がある。鳥居の所まで来て、案内板が出ていたので見てみると、どうも遊歩道の先に新滝もあるらしい。ってことは、ここからずっと雪の上を歩くのか? 見ると、かなり厳しそうな傾斜の階段がある。足元は踏み固められた圧雪。傍らには滑り止めにご使用ください、という意味だろう藁のロープを切ったものがあった。ここは軽アイゼンの登場である。 軽アイゼンをつけると、圧雪の上はものすごく歩きやすくなる。転ぶ心配もなく、サクサク清滝の前にたどりついた。 ![]() 滝前には滝行用の脱衣所のような所があり、赤い橋などもかけられている。何人かのカメラマンが橋の上から滝を狙っていた。 これは、しかし、楽しい形の氷瀑だ。 松かさ状に氷瀑が形成されるのは、北相木村の大禅の滝で見たことがあるが、その松かさがねじれているのである。ちょっと見るとまるでソフトクリームのように見える。もっとも、ソフトではない。カチンコチンの氷だ。 遊歩道の下から、橋の上から、橋を渡って新滝に向かう遊歩道の上から、と、色々な角度で滝を楽しむことができる。 どうやらライトアップもするようで、(詳しくはわからない)大きな照明機械がいくつか滝のほうを向いていた。 さて、滝も撮影したし、今度は新滝に向かって進もう。入り口にあった看板どおり橋を渡った向こうに新滝へ行く道が・・・あることは、ある。 ところが、山を登っているのだ。急な階段なんかもある。なんとか踏み跡はあるので、迷わないが、この雪の中、いったいどれだけ登るんだ?軽アイゼンをつけてなかったら、まず無理な道のりだ。 ![]() やや登ると、道しるべが出てきた。ここから右に向かってさらに登ると新滝上、新滝、とある。ここからまっすぐ進んで下って行くと新滝駐車場、新滝、とある。 どっちも新滝じゃないか〜。登るか下るか、わけがわからない。しかも、駐車場なんてのがあるし。自動車で来れたのか、新滝。 いったん登るほうに歩き出した。が、新滝上という文字が気にかかる。それって、落ち口のことじゃないだろうか。滝を落ち口から見るほど悲しいことはない。下に進むのが正解なんじゃないかなぁ。 協議の結果、ここは戻ることになった。戻って自動車で新滝駐車場まで行けばわかるだろう。 しかし、私はここまで登って来たのが惜しくて、下に進む道を行ってみることにした。ダンナには新滝前で会おうということにして。 さて、我々は無事に落ち合えるのだろうか・・・? その5 新滝 に続く。 |
交通 清滝 国道19号『元橋』交差点で県道20号に入る。『元橋』交差点は意外に小さな交差点なので注意すること。県道20号に入り少し走ると左に道の駅みたけがある。さらに走ると『黒沢』交差点になる。ここは左。王滝村、おんたけスキー場方面である。 右に松尾ダムの湖面を見ながら進むとやがて王滝村役場のあたりの込み入った場所に出るが、とにかくおんたけスキー場を目指せばよい。やがて右側に日帰り温泉施設の「うしげの湯」などが見え、このあたりで蕎麦などの食事ができる。 さらに登って行くと道の途中に清滝・新滝○キロといった案内看板が出てくる。 そのまま進むと、右がわにトイレのある駐車スペースが出てくる。右カーブの突端に鳥居があり、その上に清滝の姿が望める。 |