白川氷柱群 こちらは県道上から見える岩盤上部の氷柱。 真っ白だと思っていたら、岩盤の土の色が出て あまり綺麗に見えない。 だが、遠望にもかかわらず迫るような大きさだ。 河原に下りてみた下の氷群。 よく分からないかもしれないが、右下の雪の上に 米粒大のカメラマンが何人もいる。 川の中に落ちているような氷である。 上のカメラマンの位置から撮影した氷柱。 土が上から落ちてしまって、 せっかくの氷を茶色にしている。 県道の駐車場から撮影。 右端にカメラマン。 対岸の中腹あたりに氷柱群がある。 駐車場にあった看板。 幅やく250メートル。 高さは最大50メートルだそうだ。 流れに向かって落ちている場所は 切りそろえられたように綺麗だった。 |
2005/2/12 塩原から栃木県を横断して伊勢崎ICで北関東道に入り関越道、長野道と順調に走って宿泊地の鹿教湯温泉の最寄ICである東部湯の丸ICに着いたのは7時前だった。 たいそうマズい。なにせその宿は7時半までにチェックインしてくれという宿なのだ。しかも、素泊まりだから晩御飯は無い。まだわれわれは食事前である。幸い東部湯の丸ICはサービスエリアも併設なので、そこのレストランでそそくさと食事。宿に今ICなのだと連絡を入れておいた。 さすがに素泊まりなので、困られることもなく、宿に着くとすでに布団が敷かれている部屋が待っていた。 かけ流しのお風呂に入って長距離ドライブの疲れを取り、ほとんどすぐに熟睡。だがしかし、長野の山間部の底冷えで夜中にトイレに起きただけで体が冷え切り、早朝に風呂に入ってなんとか温まった。 あまりに早く目が覚め、しかも素泊まりなので朝食を待つこともなく、8時前には宿をチェックアウトしてしまった。 実は私的にはこの2日間の旅行でこの白川氷柱群がメインなのだと考えていた。だから鹿教湯温泉を出る時にもいよいよ見られるのだとワクワクしていたのである。 鹿教湯温泉から白川氷柱群のある御岳村に行くには有料トンネルのある国道254号線を松本に向かって行くのが一番近い。トンネルで有料かと少しもったいない気もするが、このトンネルを通らないと、また逆戻りして高速道路に乗ってもかなりの時間がかかってしまう。ここは通行料500円を惜しんではいけない。ついでながら、松本に入って松本ICに向かうにも有料トンネルを使うことになる。こちらはいくらでも回避するルートを考えられるが、今は通常300円のところ実験中という看板が出ていて100円で通れた。100円で松本の市街地をパスできるので、これも利用して正解だった。 松本から2区間だけ高速を利用して塩尻ICで降り、国道20号甲州街道終点と国道19号中山道がぶつかる歴史的にも主要な地点だったんだろうなぁという交差点を通っていよいよ木曽路に入った。数キロごとに○○宿という宿場の名前があり、道の駅もやたらに多い。江戸の時代を彷彿とさせる道路である。 いくつも宿場を通り過ぎ、御嶽神社に向かって国道を外れる。あとは三岳村のホームページで調べた道順どおりに進んだ。 途中までは昨年の夏に来たルートと同じなのだが、途中から分かれる。不易の滝やこもれびの滝のある場所には県道20号から別れて県道473号線に入るが、白川氷柱群に行くにはそのまま県道20号を開田・高山方面に向かって進めばよい。行きかたについては、上記のHPが詳しいので、そちらを参考にするとよい。 さて、白川氷柱群。 道から、あれ?あれじゃないの?と見える氷柱群にはいささかガックリきた。イメージとは全く違うのである。茶色い崖に氷がへばりついているようにしか見えない。なんか、汚い。 それでもカメラマンが何人も道端に三脚をしつらえて撮影している。この風景、そんなに魅力的か? なぜそんなふうに思えてしまったかというと、昨日のすっかん沢の氷柱の尖がったツララがあまりにも印象的だったからだと思う。あれと比べたら、なんだか乾いた茶色の岩盤にただでっかい霜柱ができてるだけみたいに見えてしまうのだ。とにかく、岩盤の茶色がいただけない。 でも、せっかく来たのだから、マイナス7度くらいの車外に出て写真を撮影することにした。 たしかにスケールは大きい。かなり離れた向こう側の岩盤なのだから、あの氷の柱の巨大さは普通ではないだろう。でもなぁ。 ふと人が坂道を下って行ったり、自動車が坂道を登って来るのが見えた。この県道から降りる道は温泉に至る私道らしいのだが。 そう思って温泉の建物の向こうを見ると、あら、川に落ちるようにさらに氷柱があるじゃないの。下のほうは、川に向かっている分茶色の部分がなくて綺麗だ。 さっそく自動車に引き返して坂道を下った。 温泉宿の駐車場に自動車を止めてしまうのは申し訳ないので少し広くなった路肩部分に駐車スペースを見つけて駐車。だが、10台ほど入る温泉宿の駐車場を埋めている自動車も全部氷柱群めあてのカメラマンたちのものだったらしい。 宿の敷地を通って裏手の河原に出ると目の前が氷柱群だ。 何人もカメラマンが撮影中である。 われわれも参戦。 ただ、あまりにも巨大で漠然としてしまって、写真が少ない。こればっかりは、自分の目で見たほうがいいだろう。 カメラマンのマナーにも閉口した。通路になっている場所に三脚を据えて通せんぼしている。自分の納得いくものを撮影したいのか、30分はテコでも動かない様子だ。雪やら川やらがあって通れる場所は限られているのに、その通路を占領して通ろうとする人を非難がましい目でみるのはやめてほしい。明らかにマナー違反はあなたたちです。 そんな輩は年配のご夫婦のカメラマンが多い。夫婦でタッグを組むと怖いものがないらしい。自分たちを振り返って、ああはなるまいと心に誓った。 白川氷柱群、何かそちらに用事があったら見に行ってもいいだろうが、これだけを見に行くほどのものでもないかも。 ただし、御岳にはたくさんいい氷瀑があるので、それとあわせると滝好きにはたまらない冬のスポットになる。 その3 御岳の滝たち冬 へ |
交通 白川氷柱群 文中を見てください。
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