轟の滝
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轟の滝
駐車場から歩いてすぐの滝見台より撮影。
いくつもの釜の連続が美しい。



釜のひとつをアップにしてみた。
見た目はもっと青かったです。


河原に下りて、
滝前の大岩の下から撮影。
実は大きさ比較写真でもある。
滝の白い水のすぐ右横にダンナが
立っています。



大岩に登って、最下段の滝つぼを撮影。
これに登らない限り見ることはできない。
しかし、岩は降りる時に手強い。


大岩の上から
落ち口を見上げて撮影。
見えるのは最下段の落ち口のみである。


写真ではよく分からないが、
藤の花が咲いていてきれいだった。
これは滝見台の対岸から撮影。
最下段の下流はこうなっている。
大岩の上にポチっと青い点があるが
それは人です。
みんな登ってました(笑)
で、降りるのに苦労してました(笑)



遊歩道の途中から上段の滝つぼを撮影。
みごとな甌穴が形づくられていた。

2004/5/2 轟の滝(82m 高知県香北町
友人たちと再会を果たし、宿でおいしい食事のんびり温泉を楽しんだ翌日、朝早くから混雑が予想されるかづら橋を渡ってしまい、滝に興味のない友人を高知の観光地に降ろして我々は轟の滝をめざした。(宿とかづら橋のレポートはここへ
実質この滝が今回の滝めぐりのメインイベントになった。
高知自動車道南国ICを降り、国道32号を経由して国道195号に出て、物部川沿いにのぼって行く。
あらかじめきちんと調べて行かなかったので手持ちの地図で行き方を見たら、どうも早めに物部川を渡らないと橋が無いらしい。それで早めに対岸の県道217号に出ることにした。とりあえず轟の滝の手前の沢にある大荒の滝の道しるべに従って国道を左折した。
これが正解だったのか失敗だったのか、四国という土地ならば当たり前だったのか、とにかくものすごく細い道だった。
絶対に林道である。県道という名前を与えてはいけない。が、しかし、バス停があったり民家があったりするのだ。ということは利用する県民がいるので県道にするしかないのだろう。
名前はともかく、道があるので進むことができる。が、大変な事態になった。なんと通行止めの表示がデンとある。この細い道をかなり進んで通行止めだと?これは、マズイ。
ところが我々を先導する形になっていた軽自動車は躊躇無くズンズン進んで行くではないか。これは地元民ならではの抜け道があるのかもしれない。ついて行こう。ついて行ってみたら、工事中のゲートが斜めになっていて無理やり通れるようになっていた。果たして通って大丈夫なのか、がけ崩れじゃないのかと思える工事の鉄板の上を軽自動車はどんどん行ってしまう。では、私たちもお供します。ほんの5メートルもない鉄板の区間だったが、そのせいで通行止めだったわけだ。おっかなびっくり通ってみたらすぐそばに物部川を渡る橋があった。最初からこの橋を選んでいれば苦労せずにすんだのに。
こちらの橋にはしっかり轟の滝の案内板があった。
ここから先は要所要所で案内板があるので迷うことはない。ただし、相変わらず道は細い。とんでもなく細い。さらに集落が点在しているので住民が生活道路として利用している。すれ違いもあるのだ。たいていが軽自動車のおばちゃんで、こちらがバックする羽目になる。地元民にもう少し下がればすれ違えると指示されたら従わざるを得ないではないか。
かなり怖い思いを何度かして、轟の滝の最初の駐車場が右側に見える。左に神社がある。この神社の下が遊歩道の終点である。
とりあえずそのまま止まらずに進んで橋を渡ると今は閉まっている売店などがあり、広い駐車場に出る。きれいなトイレもある。
遊歩道の案内にしたがって歩いて行くとまず滝見台に降りられる。
そこから見る轟の滝は素晴らしい。青い釜がいくつも重なってそこからスッと水が落ちて行く。緑のなか、誰かが意図的にデザインしたのじゃないかしらと思うくらい素敵な配置で滝と釜が連続している。
そこから少し分かりづらいが遊歩道を河原に降りて行くことができる。
遊歩道は竹林の中にあり、季節がら筍がぐんぐん伸びていた。
  
食べるには大きくなりすぎた筍がごろごろ。

  
綺麗な花も咲いていた。

  
水はあくまでも透明。サンショウウオも丸見え。
雨がちの天気だったため遊歩道は滑りやすくなっていて難儀したが、7、8分で河原に降りられる。
そこからの眺めがまた素晴らしい。
途中の滝つぼこそ見えなくなるが、最下段の滝が降るように落ちてくるのが見える。
手前に巨大な岩があるのだが、誰でもそこに登りたくなるだろう。我々も躊躇なく岩にとりついた。
岩のてっぺんに行くと水しぶきがどんどん降りかかって来る。晴れていたら気持ちいいだろうなぁ。なんだかとても気持ちがよくなる。
が、問題は岩を降りる時だ。岩が濡れているので滑りやすい。しかも、どうやって登ったんだか、登ったときよりも急な斜面に見える。お尻を落として半分滑るような形で降りるしかない。私は危うく本当に滑り台になってしまうところだった。
この岩から赤い吊り橋を渡ると対岸に出ることができる。
ここからも轟の滝は別の表情を見せてくれる。
最下段の水は勢いよく跳ね上がって落ちているのだと分かる。
また階段を登って行くとそれぞれのつぼがよく見えて、甌穴が手にとるように分かる。
しかし、降りた分そっくり階段で登る必要があるのでかなりキツイ。階段をのぼりつめると、最初に見た神社にたどりつける。そこではじめて気がついた。あ、あの橋の下の川が全部滝になってたのか。
駐車場に戻る時に橋から川を覗き込んでみたがそれほど激流というわけではなく、滝のすぐ上流であるとは想像できなかった。
近くに樋の口の滝というのがあるらしいと案内板にあったのでその方向に進んでみたが、集落に出てしまった。今まで来た林道よりもさらに細い道に古い集落がある。柚子の畑なんかがある。どの道を入っても民家の庭に出そうなので樋の口の滝を探すのは諦めた。
が、代わりに今満開のツツジの蜜を吸いに来たオナガアゲハに出会うことができた。雨模様で暖かくもないので蝶は諦めていたから、とてもラッキーだった。
  
ピンクの花に黒い姿が映えるオナガアゲハ
さて、急いで高知に戻らないと友人達を待たせることになる。今度は工事の手前にある橋を渡って国道195号に戻り友人達との待ち合わせの場所に向かった。
交通
高知自動車道南国ICを降りて国道32号線を高知方面に向かう。やや走ると国道195号線と交差するので195号線を徳島方面へむけて右折。街中はやや道が狭くなるが国道195号をはずれないように進む。途中「やなせたかし記念館」のある道の駅「美良布」を通り過ぎ、物部川を左に見ながら進む。ややして国道195号が大きく右にカーブするあたりで県道220号に入る。轟の滝への案内が出ているので見落とさないと思う。しばらく物部川を左に集落の中を走り、見えてきた茶色の立派な橋を渡って、またもや出てくる轟の滝の案内にしたがって右折。要所要所で滝への案内があるが一箇所つづれ折になってほぼ180度反対向きに登る道の所で案内が首をめぐらせないと見えない場所にあるので分岐ではよくよく辺りを見るようにしよう。
本文中にも書いたが、集落があるので交通もそこそこある。どこですれ違いができるか頭に入れながら進む必要があるだろう。轟の滝の駐車場は川を渡る手前にもあるが閉まっている売店のすぐそばが広いし、綺麗なトイレもある。
滝見台へは徒歩5分もかからない。道から少し降りて滝見台の手前を右に入る遊歩道はまず河原に降りてから対岸に渡り階段で登って神社に出る形になる。大岩に登ったり滝の写真を撮ったりしても30分ほどで周遊できるが、階段はちょっとキツイ。
リンク 高知県香北町


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