![]() 宿谷の滝 こちらは遊歩道がわから見た図。 岩盤に沿って斜めに落ちているのが よくわかる。 ![]() 正面から見た図。 岩盤を樋状にえぐって水が流れている。 実に素直な直瀑である。 ![]() 遊歩道から見た大きさ比較。 ダンナと先客が写っている。 こうやって見ると、そんなに滝つぼは 広くない。 ![]() 遊歩道をさらに登って撮影。 滝つぼの透明さがよくわかる。 深さといい、透明度といい、 夏は水遊びにもってこいだ。 ![]() 樋状の岩盤を滑り落ちて、 水は最後の一瞬だけ岩盤を離れる。 それもまた素直に直線だ。 |
2006/12/23 宿谷の滝(落差12M) 埼玉県毛呂山町 この日の夕方から横浜で宴会が開かれる。 なぜに我々がわざわざ新潟から横浜の宴会に参加するかと言えば、滝好き山好きが集まる「いちご会」の忘年会だからである。 これはぜひ出席して、冬空で滝めぐりのできない新潟を脱出して本年の滝納めをついでにしてしまおう、ということになったのだ。 さて、あいかわらず我々には軍資金がない。高速道路の利用はETCの通勤割引の範囲として、途中から下道を走ることにした。 下道を走って埼玉県入りし、どこかで昼食を食べようということになった。 我々の昼食といえば、どこかのレストランでランチなどという洒落たものではなく、お日様の下でコンビニおにぎりとカップラーメンと決まっている。 ただ、バーナーに火をつけてお湯を沸かすので、めったな場所ではこっ恥ずかしいだけである。ちょっとした公園などがあるといいのだが。ちょうど毛呂山町に入ったあたりで、少し山のほうに道をはずれると黒山三滝があるのだが、この先必ず渋滞している道を通って横浜入りしなくてはならないので、できれば大きな寄り道はしたくない。 県道30号線を東京方面に向かって走っていると、鎌北湖の文字が見えた。公園の文字も見える。地図を見るとそれほど道をはずれることもないようなので、そこでお昼にしようということになった。 と、鎌北湖の標示の下に「宿谷の滝」という文字も見えた。 らっきー、滝があるじゃないか。 これで滝前ランチにできる。 手持ちの関東の地図には宿谷の滝は出ていなかったのだが、とにかくそちらに向かって自動車を進めた。 道の端々にちゃんと標示が出ていたので、問題なく宿谷の滝の入り口にたどり着いた。 最初道端に自動車をとめるのかと思っていたが、砂利道になっている方向に自動車を進めると、ほんの数メートルも行かないで車止めになっていた。 がんばれば3台くらいとめられるスペースがある。 そこから、何の施設なのかわからないが、頭上に大きな橋がかかっていて、その橋をくぐって進むと綺麗なトイレのある遊歩道の出発点が現れた。 ![]() 滝がどれほどの規模か全く知識がなかったので、まずカメラだけ持って遊歩道を歩く。 これがきちんと整備されていて、散歩するには快適そうな遊歩道なのだ。 途中にベンチなどもあり、町民の憩いの場、といった感じである。 ![]() ![]() これなら滝前で本当にランチができそうだ。 戻って昼食の道具を持ってもう一度歩き出した。 一度途中まで通って写真など撮影しているので二度目はさくさく歩く。遊歩道の入り口の案内版には滝まで7分とあったが、4分で滝の見える場所まで来てしまった。 さて、滝だ。 遊歩道はまず滝の手前の大きな岩の前で曲がり、滝の横を登る階段になっている。 おや、滝はどうなっているのだ、と心配になる。大岩の頭の向こうにチラっとだけ滝が見えるのだ。遊歩道をはずれて沢の中に分け入って、大岩の脇をすりぬけて滝の前に出るのか? いやいや、そんなアドベンチャーなことはしなくてよい。 遊歩道を登って行けば、途中から滝前に行き着く階段状のスペースがあるのである。 やや上からまず宿谷の滝を見ることになる。 あら、まあ、なんと素直な滝なんだろう。 一直線にすとーんと滝つぼに向かって落ちている。 岩盤に沿ってやや放射状に斜めになっているのだが、その曲線もまったくもって素直だ。 滝前には先客がいて、写真を撮影していた。 我々が行くと撮影し終えたそのカップルはさらに上のほうまで登って行った。この先遊歩道は、鎌北湖や物見山の方まで伸びているらしい。 先客がいなくなって、滝を独り占めすることができた。 滝前はやや広くなっていて、小さな石仏などが並んで滝を見ている。 それほど深くなさそうな滝つぼは青く綺麗な水で、夏場などは水浴びしたら気持ちよさそうな感じである。 うまい具合に腰掛けられそうな石もあって、そこでランチにすることにした。 久々の滝前ランチである。 今年はそれほど寒くないので、晴れているとはいえ谷間の日陰でも震えながら食べるということもない。 お湯が沸くまでの間滝を撮影したり、階段を登ってみたりした。 階段を登りきると、滝の上流に出ることができる。 流れがいきなりストンとなくなり、はるか下の禁漁区の文字が見えたりする。 ここで、あら失敗と思ったのが、滝上まで来れば立派なあずまやが2つもあって、座りにくい石に座って食べなくても、ちゃんとした椅子とテーブルで食べられたこと。 だが、もうお湯も沸かしてしまっているし、滝の音を聞きながらランチっていうのもいいじゃないの。 願わくは、他に滝を見に来る人がいませんように。 幸い食べ終わってコーヒーを飲むまで人は来なかった。コーヒーのあたりで老人が一人やってきて、滝前で屈伸などをしていたが、我々は邪魔にはならなかったようだ。 思いがけず、年末の真冬に滝の前でのんびりすることができた。 おっと、それほどのんびりもしていられなかった。 これから横浜まで行かなくてはならないのだ。 ![]() さて、横浜。 我々は道をよく知らないので、国道16号線で大渋滞にどっぷりとハマり、へとへとになって横浜に到着。知人の家に自動車をおき、中華街の会場へ。 滝以外で会う滝仲間も楽しくて、とてもいい忘年会を過ごすことができた。 ![]() みなさん、ありがとう。また今度は滝でお会いしましょう。いいお滝を〜。 そのA 砂川大滝へ |
交通 地図を見たところ、最寄のICは、関越自動車道鶴ヶ島ICらしい。ここから毛呂山町を目指す。 我々は高速道路は利用していないので、国道254号の「道の駅おがわまち」あたりから県道30号に入り、東京方面に進んだ。 JR八高線もろ駅あたりで右折すると鎌北湖という案内がある。よく見ると宿谷の滝という文字もあるので、その案内に従って進む。 途中左側に運動公園とかテニス場などがあり、その先は細い山道のような道になる。 道が大きく右にカーブする手前に宿谷の滝の入り口があり、砂利道が少しだけ伸びている。 その砂利道に入って行くとすぐに頭上に下の写真のような橋が見える。 ![]() その手前に3台ほど自動車をとめられるスペースがあるので、そこに駐車。 橋をくぐって、遊歩道に入り、早足で歩いて4分で宿谷の滝に着く。 |
2006年滝納めそのA 砂川大滝へ
2006年滝納めそのB 平河不動滝へ
2006年滝納めそのC 吹割の滝、鱒飛の滝へ