2005年No.1
割引沢の滝たち秋

2005年のナンバーワンは選定が困難だった。と、いうのも、後半から遠出できない理由ができてしまい、百選の滝も県外の滝も行けなくなってしまったのである。いきおい、県内の再訪の滝ばかりになり、今までの年の選定基準があてはまらなくなってしまった。
どう考えてもこれぞイチオシという滝が思い当たらない。しかし、今年の一番の滝が全くないではお話にならない。
そんなわけで、ダンナが強く押した巻機山割引沢の滝たちに決定した。再訪ではあるが、季節がよかったために、紅葉に彩られた滝を見ることができた。

2005年に巡った滝たち

百選の滝
  仙娥滝(山梨県)再訪
  三本滝(長野県)再訪


  なんと、百名滝めぐりというHPのタイトルをあげておきながら、今年はお手軽百選の滝2箇所しか行っていない。
秋に東北遠征して、東北の百選を踏破するつもりだったのだが、どうしても宿泊できない理由ができてしまい、断念せざるを得なかった。
人生は長いので、こんな年があっても仕方が無いとは思うが、少しばかり行かなすぎた、百選を無視しすぎた感もある。近場で再訪でも、季節を違えて行ってみればよかったと反省。



三本滝。結局三本目の滝を見ていなかったりする。

  
仙娥滝。友人との温泉旅行のついでに行った。



  
こちらは、佐渡の滝。養老の滝。見事な直瀑。

  
同じく佐渡の鍋倉の滝。小ぶりながら、美しい滝だ。
新潟県の滝
  R345沿いの滝たち(山北町、村上市)
  みたらせ滝(新発田市)
  石屋の滝(仮)(柏崎市)
  払川支流大滝、小滝(仮)(柏崎市)
  不動滝脇の滝(柏崎市)
  もっくり滝(柏崎市)
  南沢の滝たち滝(弥彦村)
  杉川上流の滝(仮)(村松町)
  北中大滝(山北町)
  見返りの滝(朝日村)再訪
  布曳き滝雄滝(朝日村)再訪
  布曳き滝雌滝(朝日村)
  銚子滝(朝日村)
  金城山雲洞コース大滝(旧塩沢町)
  〃滝入コース大滝(旧塩沢町)再訪
  湯の沢の大滝(柏崎市)再訪
  善根の不動滝(柏崎市)再訪
  屏風滝(柏崎市)再訪
  広神不動滝(旧広神村)再訪
  栖吉不動滝(長岡市)再訪
  木山沢不動尊の滝(栃尾市)再訪
  清水大滝(旧六日町)再訪
  雷電様の水の滝(旧六日町)再訪
  雷電様の水の奥の滝(旧六日町)再訪
  なめ滝(糸魚川市)
  清滝(南魚沼市)
  大滝(南魚沼市)
  オカバミ滝(魚沼市)
  中の高地滝(仮)(魚沼市)
  大ザレの滝(佐渡市)
  岩谷口の滝(佐渡市)
  戸中の滝(仮)(佐渡市)
  十郎滝(佐渡市)
  城滝(津南町)
  今井の滝(仮)(津南町)
  お滝さま(山北町)
  七つの滝(津南町)
  上の滝(津南町)再訪
  本城の滝(魚沼市)再訪
  養老の滝(佐渡市)
  鍋倉の滝(佐渡市)
  布引の滝(魚沼市)再訪
  蓬平不動滝(長岡市)再訪
  夫婦滝(南魚沼市)再訪
  五十沢不動滝(南魚沼市)再訪
  虹の滝(南魚沼市)再訪
  白玉の滝(新津市)再訪
  白崩滝(魚沼市)


日帰りに限定されるものだから、どうしても県内、再訪の滝が多くなってしまった。
特に、6月、11月は昨年の中越大震災の影響が出ていそうな滝の検証についやすことになった。おおむね滝は健在で、ほっと胸をなでおろした。
2005年県内の滝で特筆すべきなのは、ついに佐渡の滝に行くことができたこと。念願だったし、県内でありながら空白地域だったので、本当に嬉しかった。

    

中越地震のど真ん中の蓬平不動滝は、滝前に行く道は崩れていたが、滝そのものは健在だった。


佐渡の名瀑、十郎の滝。
他県の滝
  甲里不動大滝(群馬県)
  小倉の滝(群馬県)
  小泉の滝(群馬県)
  摩耶の滝(群馬県)
  雄飛滝(栃木県)
  こもれびの滝(長野県)
  不易の滝(長野県)
  松尾滝(長野県)
  清滝(長野県)
  新滝(長野県)
  綾織の滝(群馬県)
  瓶子の滝(群馬県)
  船尾滝(群馬県)
  見神の滝(山梨県)
  三階滝(山形県)
  雄滝、雌滝(長野県)
  神蛇滝(山梨県)
  一の滝(山形県)
  ニの滝(山形県)
  三の滝(山形県)
  湯吹きの滝(群馬県)
  ハナゲの滝(群馬県)
  蛇門の滝(群馬県)
  白鷺の滝(群馬県)
  稲荷滝(群馬県)
  善五郎の滝(長野県)
  番所大滝(長野県)
  不動滝(群馬県)
  嫗仙の滝(群馬県)
  蛇追ケ滝(福島県)
  小野川不動滝(福島県)
  モーカケの滝(福島県)
  竜の門の滝(福島県)
  黒滝(山形県)
  赤滝(山形県)
  芳澤不動滝(山形県)
  火焔の滝(山形県)
  中止の滝(群馬県)
  竜神の滝(群馬県)

  遠出できないできないと言いながら、けっこう県外の滝が並んでしまった。が、よく見ていただくと分かるが、福島、群馬、長野、山形とお隣の県ばかりなので苦肉の行動が伺える。
2005年の特徴としては、今までは百選の滝のついでにその周辺の滝、だったのが、桜の名所の周辺だとか、湧き水の周辺だとか、付加価値の内容が変わってしまったこと。おかげで普通ならわざわざ見に行かないような滝を見に行ったりもした。
氷瀑にハマってしまって真冬に行動範囲を広げてしまったのも大きいできごとだ。

  
唯一の参加できた大規模なオフ、ハナゲの滝。

  
県外の滝の有名どころ、見たかった嫗仙の滝。

2005年のナンバーワン!
最も思い出深い滝
  ダンナ 割引沢の滝たち秋
  R    大ザレの滝
最も美しかった滝
  ダ  布引の滝
  R  三本滝
最も豪快だった滝
  ダ  小野川不動滝
  R  三階滝
最もしょぼかった滝
  ダ  みたらせの滝
  R  みたらせの滝
もムカついた滝
  ダ  杉川上流の滝(仮)
  R  金城山雲洞コース大滝
最も危険だった滝
  ダ  大ザレの滝
  R  大ザレの滝
最も人に見せたい滝
  ダ  清滝
  R  清滝、大滝
最も冒険だった滝
  ダ  銚子滝
  R  銚子滝
最もお手軽な滝
  ダ  芳澤不動滝
  R  七つの滝
最もくやしかった滝
  ダ  白崩滝

  R  馬尾滝

昨年に続いてになるが、再訪とは言え、紅葉時期と青い空で総合No.1!
今年の滝で最初に思い出すのがこの滝です。決していい思い出ではないですぅ。

これも再訪の滝であるが、時期がちょうど紅葉最盛期。あいにくの雨であったが、見た目での美しさNo.1。
さすがは百選の滝です。天候もよかったしね。

雨で水量大爆発!
滝が壊れると思ったのはあれが初めて。雪解けのため大爆発状態。

事前情報でしょぼいと聞かされていたが、思っていた以上にしょぼかった(笑)
人工の樋から落ちていたらねぇ。

目的の滝を探せず、おまけに季節前の「蛭」にたっぷりと献血してしまった。
滝入りコースの大滝が素晴らしいので期待した分、拍子抜け。

藪こぎ、蜂の巣。滝前までは危険がいっぱい。
真夏に行く滝ではありません。マムシもいたかも。

冬季限定。「ソフトクリーム」状の氷瀑は必見。
こちらは新潟県の清滝。今年唯一の県内オススメマークのついた滝。

「大ザレの滝」とどちらを取ろうか迷ったが、辿り付ける確信がなかった分、こちらが「冒険」。
大半をダンナと別行動だったというのは、大冒険でした。再訪の屏風滝、栖吉不動滝も捨てがたいんだけど。

西吾妻スカイバレー沿いにあるのですぐにわかる。
国道405号線沿いにある見玉不動尊にある。上流を見ようと思わなければ、すごくお手軽で綺麗。

登山ルートなどで調べてやっと辿り着いたが、帰り道に選択した林道を使えば半分以下の時間で行く事ができることを知ってしまった。
入り口まで行ったのに雨でいけなかったもんね。


ダンナの思い出深いNo.1
割引沢の滝(アイガメの滝)

ダンナの美しさNo.1
布引の滝

Rの美しさNo.1
三本滝

ダンナの豪快さNo.1
小野川不動滝

Rの豪快さNo.1
三階滝

二人のショボいNo.1
みたらせの滝

ダンナのムカつきNo.1
杉川上流の滝

RのムカつきNo.1
金城山雲洞コース大滝

二人の危険No.1
大ザレの滝

ダンナの人に見せたいNo.1
清滝

Rの人に見せたいNo.1
清滝、大滝

二人の冒険No.1
銚子滝

ダンナのお手軽No.1
芳澤不動滝

Rのお手軽No.1
七つ滝

ダンナのくやしかったNo.1
白崩滝

リベンジを誓った滝たちは、どうなかったのか?
グレーの文字は昨年の記事です。
銚子滝 地図上では新潟県最北端の滝。すぐ近くまで行ったが、沢を登る長靴がなかったため断念。・・・と、昨年リベンジを誓ったのに、やはり行かなかった。水ぬるむ頃行きたいのではあるが。
今年も朝日村には何度か行ったが、水の中に入るためらいがあって探索していない。釣りのシーズンが終わった頃がベストかも。

リベンジ達成。これほど見事に達成したのは、他にないんじゃないかしらん。とても嬉しい。
二王子神社の周辺の滝たち 妹背滝だけしか地図になかったのでそれだけ見て終わったのだが、あのまわりにはいくつか滝がそんざいしていたことが、同県のsyamさんの情報で判明。惜しいことをした。・・・と、昨年リベンジを誓ったのに2003年には行かなかった。なかなか行く機会がない方面ではある。
と2年連続で行かなかった二王子神社周辺。今年も行く機会が無かった。来年、行けるかな?
まだ行ってません〜。
廻し滝 すぐ近くまで行ったはずなのだが、みつけられなかった。
こちらは近くに行く機会もなかった。
地震でダムまわりが少し崩れている。しばらく行けないかも。
三十三丈滝 この滝を見るために廃道となった登山道を登ったのに、ついに見ることができなかった。はたして見られる滝なのか?
この秋、木々の葉っぱが落ちたら登山するつもりだったのに、葉っぱが落ちるより前に積雪してしまった。本年は断念。
松見の滝 今年一番の痛恨。この滝を見るために青森まで行ったのに、台風崩れの雨のため、林道の入り口を確認しただけで滝まで行くことができなかった。
予定では10月の連休のあたりに行くはずだった。しばらく遠征はムリだ。

2005年、リベンジを誓った滝たち
馬尾滝 本で見てどうしても行きたかった滝、でも同行者がいないとムリなので諦めていたが、今年なんちゃんと行く機会があった。にもかかわらず、雨。来年の紅葉の時期に期待。
城滝 沢の下流からは見ているのだが、装備が万全ではなく滝下まで行けなかった。下草のない頃にきちんとした装備で滝下まで行きたい。


2005年滝めぐり総括

 2005年は雪に始まって雪に終わった感がある。2004年から2005年にかけて、とにかくたくさん雪が降り、新潟の滝めぐりは雪解けまでお預けを喰らった。わざわざ行った場所が残雪のため行けない場合もあった。今年は7月3日に行った八海山の滝までずっと雪塊につきまとわれた。
その代わりといってはなんなのだが、氷瀑を目当てに隣県まで出かけた。
雪がそろそろ解け始めた頃、昨年の中越大震災の滝への影響を調べ始めた。かなり無茶もした。崩れた道や道自体なくなってしまった場所を無理やり進み、もし余震があったら生き埋めというシーンもあった。
    
  
左:柏崎の屏風滝。沢が倒木で覆われている。右:長岡市栖吉不動滝。道が土砂で埋もれている。
登山道の滝にもあいかわらずチャレンジしている。巻機山、金城山、浅草岳、守門岳、八海山など登山道から滝が見られる山は多い。中でも守門岳ではついに山頂まで登ってしまい、二度と登山はしないと誓う痛い目にあったりもした。
  
守門岳登山道の途中にあるオカバミの滝。滝は美しいのだが・・・。
7月からは、飼い猫の1匹が介護が必要になってしまい、宿泊できなくなった。ということは、遠出はムリになり、県内の滝に絞らざるを得なくなった。そのため、再訪の滝が多くなったが、季節を違えた滝の表情を見ることができて、収穫は大きいものがあった。特にこの年の秋は、天候にこそ恵まれなかったが、紅葉にどんぴしゃりとハマる時に滝に出かけて、新潟の山の素晴らしさを実感することができた。
  
紅葉に彩られた裏巻機渓谷夫婦滝。錦の中に落ちている。
一方で、遠出できないことが重なって百選の滝にはほとんど行くことができなかった。
せめて新しく1つくらいは行きたかったのだが、すでに未訪の百選の滝は日帰りで行ける範囲にはない。当面、我慢しなければならない状況である。
嬉しいハプニングもいくつかあった。氷瀑を登るアイスクライマーを見ることができたり、霊山を駆ける山伏のほら貝を聞くことができたり。小さな沢のまわりにびっしりと咲く雪割草にも出会った。
    
  
左:群馬県綾織りの滝を登るアイスクライマー。右:清滝の前でほら貝を吹く山伏。
  
小さな滝の前でひっそりと咲く雪割草とオウレン。
そんなわけで、2005年を総括すると、ディスカバリー新潟、ということになる。のっぴきならない理由で日帰りしかできない状況になったのだが、そのおかげで身近な滝や山の素晴らしさを知ることができた。
2006年もしばらくこの路線は続きそうである。とりあえず、住んでいる場所が自然の豊富な新潟県でよかった。まだまだ発掘しがいのある山や谷がたっぷりあるのだから。



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