2006年春、双門オフのおまけ
七滝八壷、魚止めの滝




和佐羅の滝
の下流

えー、和佐羅の滝ではないです。
その下流にある流れですぅ。
が、沢自体がとても綺麗で、
全体が滝と言っても過言ではない。



上の写真を撮影中のダンナ。



取水設備のすぐ近くには
樋状の綺麗な流れもあった。




バス停の近くには
イチゴのオバケみたいな花も。




七滝八壷
見たまんまの名前だなぁと感動。
小さく見えるがかなり大きな滝だ。


よく分からないだろうが、
赤丸の中にダンナがしゃがんでいる。
写真よりも見た目のほうが
ずっと綺麗な滝である。



滝つぼ。
意外に浅かった。



一番下の段。
つり橋からすぐに見える滝がこれ。
木漏れ日が綺麗だった。



大きさ比較。
滝つぼすぐの場所にダンナ。





魚止めの滝
つり橋から撮影したもの。
緑がとにかく綺麗だった。
でも、そのおかげで滝はよく見えない。



県道から撮影。
滝を見下ろせるが、
これまた緑でよく見えない。

2006/5/5 七滝八壷(落差50m)、
         魚止めの滝(落差10m?)  奈良県東吉野村
          
双門オフのオマケである。
なぜオマケかというと、実は奈良に行くにあたって、我々は双門の滝以外に滝に寄るつもりは微塵もなかった。双門で精も根も尽き果てるだろうと思っていたのだ。
実際のところ、確かにものすごい筋肉痛に襲われて滝見どころではなかった。が、オフが終わって道の駅で別れる際に
「宿はどこですか?」
と聞かれて
「東吉野村」
と答えたところ、
「東吉野にもいい滝があるんですよね」
と、地図を見せられた。うーむ、手軽そうな滝が1つの道に3つある。
宿からも近そうだし、朝早く起きたら行ってみよう。
そんなこんなで宿に着き、関西の広域地図しか持っていなかった我々は正確な滝の位置を知るために宿で東吉野村の観光案内をもらった。
これがまあ、簡単なイラスト地図の観光案内で、一応おおまかな滝の位置はあるものの、詳しい行きかたとか滝の形状とかさっぱりわからない。
ま、行けばわかるさ、と実に安易に考えていた。

ああ、関西に来てまで、毎度の失敗に陥るとは。
実のところ、和佐羅の滝は簡単に行ける滝ではなかった。
知らなかったんだってば。ホントに全く調べてなかったんだってば。
翌朝、宿の女将に道を聞いて滝に向かった。ちなみに宿の女将も和佐羅の滝については何にも知らなかったんだってば。

まず観光案内の通りに進み、県道220号を進む。女将が教えてくれた「やはた温泉」の立派なログハウス調の建物を左に見ながら細くなる道を進んで行く。やがて右に曲がる道とまっすぐに進む道と左前方に登って行く道に分かれる場所に出た。
観光案内の地図によると、左側に曲がる道があって、その先端に和佐羅の滝があるらしい。簡単なイラストなので、正確かどうかは分からないが、とにかく左に登って行く道を選んだ。
ぐねぐねと曲がり、かなり高度を上げて・・・いきなりちょっと広くなって道が終わってしまった。おいおいおい、滝は〜?
仕方がないので、途中で畑仕事をしていたおばあさんに和佐羅の滝はどこだと訪ねた。
おばあさんはどう説明していいのか分からないといった感じでしどろもどろだったが、とにかく戻ってバス停の所に行けば看板があって、そこから入る道が一番近いと教えてくれた。
バス停は3つに道が分かれている場所にあった。
で、ちゃんと看板もあった。この看板じゃ国道方面から入って来た自動車は見えない。しかも、入り口から先は遊歩道だ。げ、歩くのか。
  
    
赤が行き止まりになる道。
      青が県道。
      黄色が右折して橋を渡る道。
      和佐羅の滝入り口は自動車のあたり。

  
    
入り口からすぐにこんな橋がある。
  
    
最初はなだらかな遊歩道。
  
    
いかにも手作りの橋もある。
  
    
途中にある簡易水道設備らしいもの。

でも、完全にお手軽滝だと信じているので、自動車を入り口付近に寄せて止め、歩き出した。
道は最初なだらかで、いかにも遊歩道といった感じだ。
が、途中、簡易水道設備のようなものがあるあたりから、遊歩道ではなく、登山道といった感じになってきた。こ、これは、双門のあとの筋肉痛には辛すぎる。
左手に流れる沢は実に綺麗で、ところどころ滝のようになっている。
が、いったいどれが和佐羅の滝なのやら、さっぱりわからない。
道は険しくなり、さらに続いている。
とりあえず滝っぽい場所まで来て、その先を見てみたら、道は険しいどころか急登になって沢から離れる様子だった。
もうダメだ。とても登れない。
なんか、きっと和佐羅の滝は見ていないんだろうなぁという気はしたが、先には進めそうもない。残念だが来た道を戻った。筋肉がぎしぎし言った。
途中で登山地図を手に登って来る人に会ったので、「和佐羅の滝って、どれでしょうか」と訊ねてみた。
その人もよく分からないらしく、地図を示して、「今このへんのはずなんですよね」と指さしたのは和佐羅の滝。おいおい、じゃあ隣に流れる沢が全部滝だってか。
とにかく足止めしたことを詫びて、我々は戻った。
40分以上時間をロスしてしまった。
後で調べてみたら、やっぱり我々は和佐羅の滝を見ていなかった。あと10分も歩けば滝だったらしいが、あの足の状態では無理だっただろう。たぶん、次の機会は無いと思うけど仕方がない。

さて、今度こそお手軽滝である。
七滝八壷。この滝は道からすぐだと聞いていた。
その通りにつり橋からすぐに滝があった。
  
    
ものすごく分かりやすい入り口。
  
    
つり橋もお手軽。

でも、10メートルもないような滝が一つきりである。どこが七滝なのかなぁ。
と、滝の右側にさらに上に登る階段があった。階段・・・キライだぁ。
足が悲鳴を上げているので、偵察に行くつもりにもならない。
比較的足の回復が早かったダンナが見て来るといって登って行った。
で、階段の上のほうから私を招き寄せた。
上のほうがいいんだな。仕方がない。ひいひい言いながら階段を登る。
登った甲斐があった。
とても素晴らしい滝だった。
道のすぐそばにこんなにいい滝があるのか。
はるか上のほうから何段にもなって折れ曲がり落ちて行く。
つり橋からすぐ見えたのは一番下の段だったというわけである。
なんとなく百選の滝である静岡県の阿寺の七滝を思い出させる。水の綺麗さから言えばこちらのほうが軍配が上がる気がしないでもない。

またしてもひいひい言いながら階段を下りて、さらに上流にある滝をめざした。
魚止めの滝だ。
この滝も道からすぐらしい。
観光案内によるとつり橋があって、その近くだとか。
よくよく見ないとわからないつり橋が確かに架かっていた。
が、狭い道なのに駐車スペースが無い。つり橋を通り過ぎて少しだけ走ると、やや道幅が広くなっている場所があった。そこに駐車。
ちょうどそこが魚止めの滝の落ち口あたりだった。
豪快に川全体の水が落ちている音はするのだが、木々の緑でよくわからない。
仕方がないので徒歩でつり橋まで行き、つり橋を渡った。
つり橋の上からなら、なんとか川の上流に落ちる滝が見えるのである。
緑が綺麗だ。が、滝は遠い。


とにかくついでに回っただけの滝たちなので、どうにも中途半端に終わってしまった。
が、よく晴れた午前中をただ移動のためだけに潰さずにすんだ。
桜も咲いていたし、蝶も飛んでいたし。オマケにしては上出来の奈良の滝だった。だけど、ちょっとだけ筋肉痛がひどくなった。とほほ。


  
交通
和佐羅の滝
  我々はその下流で撤退。
  東吉野村へは名阪国道針ICから国道369号、166号を利用して入る。東吉野村役場付近から県道220号に入り、高見川沿いにのぼって行く。
  とにかく県道220号から外れないように走る。目印は「やはた温泉」である。ログハウス調の建物なのでよく目立つ。キャンプ場もあるらしい。「やはた温泉」の先は道が細くなるので注意。そこから本文中の右折と左前方に上る細い道がある地点になる。そこにバス停がある。そのすぐそばに「和佐羅の滝」入り口の小さな看板がある。振り返る形でないと見え辛いので注意が必要。自動車はバス停あたりに無理やり寄せて止めるか、道路幅の広い場所に路駐になる。
そこからけっこう険しい登山道を徒歩30分で和佐羅の滝だということだ。簡単な足回りでは後悔するくらいの道のりである。

七滝八壷
   和佐羅の滝入り口からまっすぐの道、県道220号をそのまま走る。何分も走らないうちに左側につり橋が見える。看板もしっかりある。つり橋を渡ったらすぐに滝の最下段がある。わきの階段を登れば上の段も見ることができる。自動車は路駐。

魚止めの滝
   七滝八壷からさらに進む。川が左手から右手に変わって、細い道を少々進んで行くと、緑に溶け込みそうなくらいなつり橋がある。このつり橋が目印。つり橋から少しだけ先に進むと道がやや広くなっていて、自動車1台くらいなら止められる場所があるので、ここに駐車。この駐車スペースのすぐ下に滝が落ちている。滝を見るにはつり橋の上からのほうがよいが遠い。


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