2006年桜ついでの滝めぐり 2
八滝、雷滝





八滝
やたき、と読む。
写真にすると、どうしても
細くて見栄えのしない滝に見える。
それもこれも、
落差がありすぎというわけで。
実際はすごい滝です。
滝の手前に写っている木は
どうもヤマザクラのようで、
GWの次の週あたりには満開になって
滝を飾ってくれるらしい。


落ち口、というか、
一番上の直瀑部分。
この部分だけで30メートルは
あるんだろうなぁ。


途中の雪の部分。
よく分からないかもしれないが、
白いところは雪である。





雷滝
雪解け水を集めて、
とにかく豪快に落ちていた。



裏を通る遊歩道のそばには、
まだ氷が溶け残っていた。
右側の白い小さい塊は氷です。



実はこれ、大きさ比較なんだけど。
滝の水のすぐ左側の暗い部分に白いのが2つある。
これが、カップルの上半身。
2006/4/29 八滝(落差180m)、雷滝(落差30m) 長野県高山村
          
前の週に引き続き、この週も桜を見るために長野県を訪れた。
場所は高山村。比較的新潟県に近い信州である。この村にはたくさんのしだれ桜の古木があるというのだ。(高山村の桜のレポートはこちら
桜好きにはたまらないしだれの郷なのだが、この村は滝好きにはたまらない滝もある。もちろん寄らずにおくものか。
と、いうわけで八滝、雷滝を見てきた。
この2つの滝は、実は数年前に友人と渋温泉に来た時にも見ている。あれは秋だったから、水量はそれほど多くない時期だ。(当時のレポートはこちら
今は雪解け、さて、滝はどんなふうになっているのか楽しみだった。

まず八滝の前に来てびっくり。駐車スペースにとても綺麗なお土産屋さんができていた。トイレも綺麗。
楽々と駐車して、道からすぐの八滝の展望台に。
展望台の下のほうではご一家でシートを広げてお弁当の真っ最中だったので、あんまりあちこち動けなかった。
だが、展望台の上から見た八滝はすごかった。
以前は紅葉時であったが、今はまだ葉っぱも出ていない時なので、滝の姿があからさまだ。しかも、圧倒的に水量が多い。おお、この滝ってば、こんなに表情の豊かな滝だったのか、と感動した。
最初直瀑でストンと落ちてから、あっちにくねり、こっちに折れて落ちて行く。途中にはまだ雪が残っていて、雪の下を水が駆けて行く。
最後には沢になって流れる。
それにしても、長い。細い。
写真にすると、とてもつまらない滝に見えてしまう。
この滝ばかりは実際に見てもらったほうがよい。そのほうが感動する。
  
    実際見た感じはこんなもの。滝は山に隠れそうに見える。
    でも、実際はホントすごいんだから。

つづいて雷滝へ。
この滝は裏から見れることで有名だ。
雪解け時期の雷滝は本当にとんでもなかった。
よくもまあこの水量が落ちていて、このえぐられた天井が崩れないものだと思う。
八滝よりもかなり小さい駐車スペースに自動車を入れて、急な階段をおりていく。紅葉時にはこの階段、渋滞していたものだが、今はほとんど人はいない。我々が行った時にはカップルが1組いただけである。
  
    急な階段を下りる。前方下にもう滝つぼの水しぶきが見える。
それにしても、すごい水の量だ。
裏に行くと水はカーテンどころか壁のように見える。
ちょうど太陽が当たって、キラキラ光って綺麗だ。
  
    岩に当たってキラキラ光る水たち。
落ちて行った水は滝つぼで跳ね返り、正面の岸壁を霧になって駆け上がる。もうもうと水煙が上がっている。
滝の裏を通って、遊歩道は滝の正面まで続いている。
その水煙の只中に立つことができるというわけだ。
  
    滝前の滝見台手前で撮影。右手から雷滝が落ちる。
    水は滝の前の岩盤に当たって直角に曲がり、下って行く。

  
    滝と滝見台。上から4分の1の真ん中あたりに滝見台。
     う、小さい。滝の大きさに比べるとオモチャみたい。

だが、まだちょっと肌寒いこの時期はその場所に長いことは立っていられなかった。カメラ、びしょびしょになるし。
きゃーきゃー言いながら滝の裏側をまた通って戻った。
この2つの滝のある松川渓谷にはこの上流に七味大滝というのがあるが、今回は桜のついでということでパス。またいつか、温泉のついでにでも寄ろう。
今回は観光滝のみだったが、充分に満足して、新潟への帰路についた。
交通
八滝、雷滝
  最寄ICは、上信越自動車道信州中野ICか、長野東IC。我々が行った時は、はETCなら小布施PAが利用できたのでそこからおりた。
どちらのインターからも国道403号に出て、信州中野からなら県道66号、長野東からなら県道54号を利用して高山村に入る。県道54号はやがて県道66号に合流する。あとは県道66号を外れないように志賀高原方面に向かって山を登って行けばよい。
湯屋造りの日帰り温泉「大湯」がある山田温泉を通り過ぎて、しばらく走ると、左側に駐車スペースと立派なお土産屋台、右側に看板と滝見台のある八滝になる。
雷滝は八滝からさらに登るが、それほど距離は遠くない。右側に駐車スペースがある。
八滝は滝見台から遠望。雷滝は駐車スペースから急な階段を下りて、直に滝の裏をくぐれる。
ついでなから高山村から新潟に帰るのに、国道117号を利用した。この国道の県境は、栄村と津南町、つまりこの冬に豪雪のために孤立状態になった場所である。
4月も末だというのに残雪と呼ぶには多すぎる雪があちこちにあった。
道の駅さかえを通り越して、新潟県に入ってすぐに右折して北野天満温泉に向かう道のすぐそばに滝が一つ落ちている。雪解け時期はものすごく立派になるが無名滝である。これに虹がかかってなかなか綺麗だった。

 
   
北野天満温泉へは志久見川に沿って走るのだが、この川へ流れ込む沢もみんな立派な滝になっていた。
  
  

    


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