いちご会発足記念オフ「ハナゲツアー」



ハナゲの滝
写真にするとこじんまりとして見えるが、
かなり規模の大きい滝である。
一番手前のなめらかな岩盤の
流れ部分など、
滑ってみたくなる。



大きさ比較。
先行した3人がこちらを見ている。
午前の日光を受けて
滝が光っている。



ちょっと上まで登って、
横から流れを見てみた。



こちらは、滝から落ちた水が
いったん緩やかになる部分。
板状の岩が重なって、
パイ生地のようだ。



水の流れがあまりない所に
小さなオタマジャクシがいた。
こんな清流にいるオタマジャクシは
どんなカエルの子供なんだろう。



滝が落ちていく先の崖の真ん中には
ヤマユリとおばしき白い花が咲いていた。
思いっきり望遠で撮影しても
こんな感じしかわからない。




湯吹きの滝
ハナゲの滝に行く途中に落ちている。
入り口のレストランの名まえにも
なっている滝だが、
緑が濃すぎて、存在がイマイチ薄い。




蛇門の滝
濡れて光る岩盤が印象的。
蛇門とはよくつけた名まえで、
蛇が通るような狭い場所に落ちている。



滝のすぐ下流の流れ。
淵が青く、美しい。




白鷺の滝
谷川岳ロープウェイに乗ると
見えるらしい。
すぐそばに砂利道の林道があるため、
どうにも荒れた感じがいなめなかったが、
滝自体は綺麗だ。



落ち口。


こちらは滝つぼ。
いったん岩にあたって、
斜度がゆるやかになって落ちる。



そして、こんな感じの流れになって
下流に流れて行く。



滝のまわりには
ギボウシがたくさん咲いていた。



滝へ行く林道では
写してください、とばかりに羽を広げる
クジャクチョウがいた。



稲荷滝
落ち口にこまごま〜といるのが人間。
落ち口直下の水の右端に黒い部分があるが、
それも人間。
キャニオニング、恐るべし。
2005/7/30 いちご会発足記念オフ 
『滝・山・沢・花・蝶などが好きな人達によって構成され、会員同士の交流・親睦を深めることを目的』(いちご会HPより)として発足したいちご会の発足記念オフに参加した。
今回の参加者は、
   あぶ会長、金さん、あじゅさん、あっきーさん、いっきさん、すぱ様、Mr.Kさん、我々んがお工房の合計9人である。
当初ファミリー参加も見込んで気楽に見ることができて自然と親しめる滝ということで群馬県のハナゲの滝がオフの場所に決定した。
が、蓋をあけてみると、我々以外のメンバーは、ハナゲくらいじゃ物足りないんじゃないのぉ〜?といった『つわもの』ばかりである。
子供も行くから大丈夫、などと気楽に考えていた私が一番のお荷物になってしまった。
さて、本来の集合時間は10時半だったが、前日から宿泊している人、早朝到着した人などさまざまである。
ある人は早朝から滝をやっつけ、ある人は早朝から山をやっつけ、ある人は早朝に到着して、車に「起こさないでください」と貼り紙をして爆睡している。
我々はオプションの集合時間の8時に間に合う時間に家を出たつもりが、関越自動車道の震災復旧工事による1車線通行で10分程度遅れてしまった。
すでに今回の参加者全員が集まっていた。
協議の結果、全員いるなら10時半を待たずにまずハナゲに行くことにしよう、ということになった。
我々はひたすらあとにくっついて行くだけである。
集合場所の道の駅『水紀行館水上』を出発。土合駅を通り越して、谷川岳ロープウェイの乗り場の少し手前にあるレストラン湯吹きの滝(閉店したらしいが)の手前の道に入って、奥にある駐車スペースに自動車をとめた。すでに十台以上の自動車が止まっている。
身支度を整え、出発だ。途中渡渉があるというので、我々は長靴を選択した。Mr.Kさんも長靴。あとは沢靴で固めている。内心、そんなに大変な場所なのか?と引いていたが、そこは顔に出さない。
  
駐車スペース。この後、キャニオニングの人たちのバスが増える。
駐車場の一番奥から沢沿いを行く登山道を歩く。昨夜降ったという雨が木々の葉っぱについていて、足元をぬらす。なんとなくぬかるんでもいる。まず川を左に見ながら藪っぽい道を進み、入り口のレストランの名まえになっている「湯吹きの滝」を右側の木々の間に見たり、何度か渡渉したりする。何度かの渡渉の一部で長靴では滑って危険な場所があり、あぶさんにカメラだけ持ってもらっていつ転んでもいい状態で渡ったりした。(幸い転びませんでしたとさ)
途中、あじゅさんが水と戯れて、滝オフの伝説を一つ増やしていたけれど(笑)
  
伝説に突入するあじゅさん。

  
わ、分かるかな〜。赤丸の中に右手を上げて必死でカメラを守ろうとしているあじゅさんがいる。が、この前にすでにカメラは水没してました。目撃してました(笑)

  
前後するが、歩きはじめて5分くらいですでに休憩モードの金さん。

    
途中、沢が流れ込んでいる場所があり、そこを少し登る。やがて開けた場所に出る。最後の渡渉が滑りやすくてちょっと危険。

  
振り返ると、金さんとずぶぬれのあじゅさんがゆっくり来る。

  
金さんにおたすけロープを出すあぶさん。って、岩にまぎれてロープがよくわからないじゃないの(笑)

以前に来たことがあるというMr.Kさんにくっついて、ハナゲの滝前の岩は巻いて登り、比較的安全に滝前に出ることができた。
さて、ハナゲの滝。これは想像以上に大きくて見事な滝だった。名まえからして、そんなに期待はしていなかったのだが(こらこら)緩やかな角度で水が豪快に落ちてくる。
キャニオニングという滝や渓流をウエットスーツを着て滑り降りるレジャーがあるのだが、その人たちがこの滝の下でまず水に慣れて、この上の滑り台状になっている(らしい)部分で遊ぶというのが羨ましくなってくるくらいに、滑ってみたくなる形状をしている。
ただし、かなり大きいし、かなり水の量が多いし、かなりゴツゴツしているので、この滝自体を上から滑り降りるのは無理だろうなぁ。
それぞれ思い思いに滝を撮影したり、ちょっと上まで登ったりして、ハナゲの滝を楽しんだ。
  
滝の撮影。おのおの勝手な場所に散る。

  
滝前の滝好きたち。とりあえず私以外の全メンバーが写っている。
ハナゲの滝から駐車スペースまで戻るのに、少なくとも5つくらいのキャニオニングのパーティーとすれ違った。それぞれ10人以上いる。川に入っているパーティーもいたし、駐車場で仕度をしている人たちもいた。みんな黒いウェットスーツ姿だ。川で見る分にはいいのだが、山道で見るとかなり異様だ。妙なレジャーが流行しちゃっているなぁ。
さて、次はハナゲの滝の入り口からすぐ近くにある蛇門の滝だ。
レストランのあった国道291号線をちょっとだけ谷川岳ロープウェイ方向に歩き、橋を渡ったらすぐに右折する。未舗装の道を歩いて橋が見えたら、その橋の上から上流を見てみよう。蛇門の滝がある。岩と岩の間にストーンと落ちている綺麗な滝だ。こんなに渓谷っぽい滝がこんなに簡単に見れていいのか、と思うくらいである。
橋を渡って、沢を左に見ながら滝つぼに近づいて行ける。が、岩がせり出していて、しかも滑りやすいのでなかなか危険だ。
もちろん、滝好きは(金さんをのぞいて)滝つぼまで当たり前のように行く。このオフの少し前に手を怪我してギプス状態のあっきーさんはちょっと大変そうだったが、それでもしっかり滝前まで行って撮影していた。
  
レストランの脇の橋から見られる堰堤。水が綺麗だ。

    
道には蓬峠の道しるべが立っている。蓬峠方面にあるいてすぐに「西黒沢橋」があり、ここから上流を見ると滝がもう見えている。

  
滝前に向かう面々。

  
で、滝に群がる面々。
駐車スペースまで行って次はどうしましょう、ということになった。
近いところで谷川岳ロープウェイの近くにある白鷺の滝に行こう、と決まった。
が、この滝を見るには駐車する場所がどうしても谷川岳ロープウェイの駐車場になってしまう。ここは1台500円かかる。すみやかに自動車2台に分乗。駐車料金を節約する。
我々は無理やりいっきさんの自動車に乗せていただいた。
谷川岳ロープウェイは暑いこの日、涼を求めて山に行く人々がけっこういて、賑わっていた。が、我々はロープウェイには乗らない。
乗り場から少し坂を下り、橋のたもとあたりから車両侵入禁止のロープを跨いで沢を左に見ながら登って行く。
頭上にはロープウェイがすいすいと進んでいる。
  
この道がけっこうキツかった。左上にぽつりとロープウェイが見える。
この道は新しくこの秋できるというロープウェイの工事にも使われている道らしく、幅は広いのだが砂利が浮いたような道で、しかも、斜度がきつい。登山道やら沢のあたりの岩の斜度がキツイのはある程度頑張れるが、砂利道の坂道はへこたれる。
しかも、暑い。
どうにかなるんじゃないかと思っていると、ぐいぐい進んで行って先頭になったあっきーさんが「あれですよね」と、以前来たことがあるMr.Kさんに聞いた。
道から右手にうつった沢の先に白い滝の落ち口が見える。
見えるのはいいが、沢までは道が無い。道なき斜面を今度はずるずる下りて行く。斜面には工事の際に出たものなのか、木の枝やら幹やらがごろごろしていて、下りづらい。下りた位置から少し上流に進むと滝である。が、これがまた進みづらい。
気楽な滝オフのつもりでいたのに、なんか、今回も私的にはアドベンチャーなんですけど。
  
かなり分かりづらいが青い矢印が滝。赤い矢印が滝へと下りて行く滝好きたち。沢まで下りるには流木を乗り越える必要がある。

  
大きさ比較。といってもさっぱり分からないだろうが、矢印の先にあっきーさんがいる。保護色。
滝前で撮影を終了し、暑さに辟易しながらまた砂利道を下る。途中の沢の滝っぽい場所で集合写真を撮った。
なぜハナゲで撮らずに、名も無い渓流の前で撮るのか、というのは、突っ込まないように。
我々がお昼を持っていかなかったために、滝前の食事はなくなってしまい、とりあえず道の駅に戻ろうということになった。
道の駅に戻って金さんのキャンピングカー「伴駈巣」のエアコンの効くリビングでコンビニおにぎりを食す。ただし、入れる人数が限られているので、一部外の炎天下での食事になってしまった。すみませんです、占領してしまって。
まだ午後になったばかりの時間帯なので、食事のあとをどうするか。もうすでに朝にあちこち回ったり以前こちらに来たことがあったりするあぶさん、いっきさん、Mr.Kさんはここでお別れ。あじゅさん、あっきーさんと我々は金さんに案内されて、道の駅からほど近い「稲荷の滝」に行った。
県道270号沿いすぐの場所に稲荷滝はあるのだが、廃業したらしい小さなホテルの前に駐車して、その滝を覗き込んでのけぞった。
滝の落ち口にわらわらと人がいる。ウェットスーツに身を固めた、あれはキャニオニングの一団である。え、えーーー?この滝を落ちるのかーーー?なんか若い女の子ばっかりだけど、本当にやるのか?落差50メートルって書いてあるぞ。
滝をおりる、というが、きっちりワイヤーで体を固定してあって、上から吊り下げられている感じだ。水と一緒に落ちるバンジージャンプみたいなものか。
その様を見ているのは面白かったが、滝を撮影しようと思うと、どうにも人間は邪魔である。さらに、ワイヤーも邪魔である。
滝前まで下りることができる階段もあったのだが、そちらには行かなかった。夏場は、稲荷滝は撮影対象にはできないらしい。
さて、白鷺の滝から帰るあたりから空が曇りだしてゴロゴロ雷が鳴っていたのだが、いよいよ雨が落ちてきた。
まだ群馬の魅力的な滝は多いのだが、我々は新潟に戻る事にした。幸い県道270号をずっと進めば猿ケ京に出る。そこから国道17号を通って新潟に戻ればいい。
まだ滝をまわるつもりの金さん、あじゅさん、あっきーさんに別れを告げて、帰路についた。すぐに雨が降り出して土砂降りになってしまった。
ハナゲや白鷺の滝で降らなくて本当によかった。行いがいいに決まっている。
それにしても、久しぶりの滝オフはやっぱり楽しかった。参加した皆様どうもありがとうございました。
またぜひお誘いくださいまし。
いちご会のファミリーオフもぜひ実現させましょうね。
交通
最寄ICは、関越自動車道水上IC。そこから国道291号をぐんぐん谷川岳方面に向かって進み、土合駅を過ぎたあたりにハナゲの滝の入り口「レストラン湯吹きの滝」がある。ハナゲの滝はそこから徒歩で30分かからない程度。多少きつい部分もあるので軍手はあったほうがいい。渡渉箇所がいくつかあるので、長めの長靴が必要。
蛇門の滝は、「レストラン湯吹きの滝」を通り過ぎてすぐの橋を渡って右折。すぐに現れる橋の上流にある。
白鷺の滝は谷川岳ロープウェイの有料(500円)駐車場にとめて、少し下に下り、川の手前の道を上流に向けて歩いていく。ロープウェイの下の工事用とおぼしき急坂を15分程度登ると右側の沢に落ちている。滝前に行くには斜面を下りるので、軍手はあったほうがいいかも。


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