温海岳の滝たち





一の滝
橋の上からしか見えない。
が、思った以上に綺麗な滝だった。




二の滝
滝の全貌を見れたのはダンナだけ。
流木がさかさまに突き刺さっている。
「日本の滝1000、和みの滝」
で、一の滝と紹介されているが、
二の滝の間違い。
さかさまの流木もそのままである。



大きさ比較なんだけど・・・。
赤い矢印の下にダンナの上半身。
左側に滝と流木。
うーむ、近づきたかった。




二半の滝(仮)
二の滝と三の滝の間にあった滝
なので、二半の滝(笑)
綺麗に分岐している滝だ。



思いのほか小さく写ったが、
もうちょっと落差はある感じだった。



苔がとても綺麗だった。



三の滝
緑の間に見える上のほうの白い筋も
滝である。
とにかく長い。
30メートルは楽にあるが、
もしかしたら50メートル以上かも。



大きさ比較ではあるが、
滝からの距離はかなりある。
赤い矢印の先がダンナ。



下から二段目の分岐部分。
表情の豊かな滝である。
2005/5/14 温海岳の滝たち 
   一の滝(7M?)、二の滝(7M?)、三の滝(30M以上?)

実はこの日はただ新潟の北の端っこにある山北町の滝を探すだけの日だった。
しかし、思いのほか早めの時間に滝を見終わってしまった。このまま帰って適当な温泉に入るか、どうせだからもう少し北に進むか。
北に進んで山形県に入ると温海温泉というけっこう有名な温泉がある。
そこまで行けば足湯もあるかもしれない。日帰り温泉もあるかもしれない。
土曜日ということで、遅く戻っても大丈夫だという気持ちもあった。
山形に行ったのは、ほんの温泉目的だったのである。
しかし、その温泉の案内図にいけないものが書いてあった。
滝である。しかも一つじゃないじゃないの。一の滝、二の滝。おお、二つもある。こんな温泉街の案内看板に書いてある程度なんだから、そんなに遠い場所にある滝じゃないだろう。例によって、たぶん、で行動してしまった。
手元には、新潟の地図しかない。かろうじて温海温泉までのってはいるが、滝は書かれていなかった。

ものすごく大雑把な温泉街の地図に従って、温海岳の登山道に自動車を進める。細い道を登って行くと、途中に古和清水などがあり、やがて「一の滝橋」という橋になった。
おや、もう滝だ。
一の滝橋ということは滝が近くにあるはずである。ちゃんと案内の杭も立っている。
  
きっちりと案内の杭が立っているので安心。
橋から下を見下ろすと滝が落ちていた。
二つに分かれた水が合流するなかなか綺麗な滝である。
惜しいかな、橋から滝前におりる方法がなかった。かなり下流まで橋のたもとから下って行って川を遡行すればなんとか滝前にいけそうだが、そこまでするつもりはなかった。
一の滝橋を渡り、さらに先に進む。道は未舗装になり、鉄板だけのような橋を2つ渡ると、遊歩道と書かれた看板があった。
わずかに入り口に1台だけ自動車を止められるスペースがあったので、そこに突っ込んで看板を見る。
詳しく案内があった。
何なに、一の滝、二の滝、おっ、三の滝まであるじゃないか。
ちゃんと所要時間も書いてあった。ここから徒歩で一の滝まで15分。さらに20分歩けば三の滝に着くという。合計35分。往復にして、撮影時間も含めれば1時間半。午後3時半前なので、日没前までは戻って来られる。
実にあっさり滝まで行くことになってしまった。
この先も登山道まで車道は続いていて、滝をめぐる遊歩道は三の滝の上で車道と合流するらしい。この道は、「東北自然歩道・鮭と佐渡のみえる道」なのだそうだ。うーむ、間違っても、鮭は遡上して来そうもない沢なんだが。
あとで調べたが、山頂のほうまで行けば佐渡や粟島は見えるらしい。
とにもかくにも出発した。
5分も歩くと、すぐに二の滝の杭が出現した。道は二股に分かれ、沢のほうに下りて行っている道が二の滝らしい。
  
  
赤が二の滝への道。青が三の滝に続く遊歩道。
道に入るだけで、やや向こう側に二の滝の頭が見えた。
なんだ、楽勝じゃん。と思っていた。が、そうではなかった。
滝前に行くには沢を渡らなければならないのである。
私はついに大きな岩をクリアすることができずに滝前まで行けなかった。長靴さえあれば水位はそれほどではなかったので楽に滝前に行けたはずである。ちょっと悔しい。
次は三の滝である。この調子なら、10分くらいでついてしまうんじゃないかと思っていた。
が、その通りにわりとすぐに次の滝が出現した。これも5分ほど歩いた場所である。
見栄えのする綺麗な滝で、これこそが三の滝だと思った。思ったが、今までものすごく丁寧に杭が立ててあったというのに、この滝には何の名まえの杭も無い。どうもおかしい。
もう少し先まで歩いてみようということになった。
  
この沢は次から次に小滝が出現する。
落差3メートルくらいの滝ならざくざくとある。杭を探しつつ、15分以上登ったが、無い。
多分あの綺麗な滝が三の滝だったんだよ、ということになった。
  
ストンと落ちる小滝。

  
上の小滝の下の滝には流木が。

  
二の滝の脇にも綺麗な小滝が。
沢が段々になって落ちている場所で小休止。これ以上は進まないつもりでコーヒーを入れた。
が、デジカメに撮影しておいた入り口の案内図をもう一度見てみた。
どうも沢に沿って道がある場所はまだ三の滝の手前らしい。三の滝が現れたあとすぐに道は沢から離れている。ということは、沢のほとりでコーヒーを飲んでいるこの場所は三の滝の手前なのではないか?
仕方が無い、もう少し登るか。
鉄製の階段などがあって、登るのもイヤになったが、手前で戻ってしまったとなっては悔いが残る。行き過ぎたとしても、車道に出るだけだ。こうなりゃ、行ってやる。
進んでから5分もたたないうちに、三の滝の姿が明らかになった。
どひゃーーー。でかい。いや、でかいっていうより、長い。
落差がかなりある滝である。今までの滝に比べたら役者が違う。
きっちりと杭も立っていて、これこそ三の滝だと分かった。
  
三の滝の杭から細長い三の滝が見える。
滝つぼまでは行けない。遊歩道から少しだけ下がった場所から向かいの崖に落ちている滝を見る以外にない。
が、この滝は遠くから見たほうが全貌がわかっていいだろう。
新緑の間に見え隠れする姿はここまで歩いてよかったと思わせるものだった。
それにしても、二の滝から三の滝までの距離が長い。案内板の表記に偽りありだと思っていた。
思いつつ帰りに時間を計ってみた。
下りのデータであるが、ちゃんと30分ほどで三の滝から案内板まで着きましたとさ。偽りありといえば、二の滝までの時間が表記よりも短かったという点である。その感覚で三の滝までの道のりを考えると長く感じてしまうのだ。
予定どおり5時前には着いていた。写真撮影、コーヒーブレイクをして三の滝まで行って帰って1時間半である。
道の途中には小滝はもとより、色々な花が咲いていて、飽きることはなかった。
  
青々と太いエンレイソウ。

  
シラネアオイもあった。

  
こ、これは花ではない〜。
やや肌寒い日だったが、汗をかいてしまった。
予定どおり温海温泉の共同浴場で汗を流して、新潟に戻った。(温泉のレポートはここへ
交通
新潟から国道7号線で山形県に入る。
海沿いの道を進み、右手に道の駅「あつみ」を見て通り過ぎ、巨大なコケシのモニュメントのある信号を右に。
これが県道44号。あとは道なりに温海温泉に入る。
温海温泉の温泉街を抜けてすぐ、右に温海川が見えてすぐくらいの場所に左がわに温海岳の登山道の入り口がある。
細い道だが、案内があるので注意していれば分かる。
そこに自動車を入れて、案内の通りに進むと、一の滝橋に出る。
一の滝はこの橋のたもとのわずかなスペースに自動車を入れて見ることができる。
ここから、もう少し自動車を進める。鉄板の橋を2つほど渡った先に遊歩道の入り口がある。
川沿いを登る道なので、川を見ていればわかる。
自動車道は川を少し離れて登って行くようだ。
自動車が1台くらいとめられる駐車スペースがある。
ここから徒歩5分で二の滝。二の滝の滝前まで行くつもりであれば、長靴は必携。
二の滝から30分ほどで三の滝。それほど急ではないが登りの道である。
滝が連続する沢なので、のんびり歩く分には疲れない、気持ちのいいハイキングができる。


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