赤芝峡の滝
2004/10/31 赤芝峡の滝 山形県 今年の紅葉は体育の日の連休にからめた東北滝めぐりで満足するはずだった。が、東北はずっと雨。しかも、紅葉にはかなり早かった。 新潟県は10月23日に大きな地震に見舞われ、普通であれば中越地方の山に紅葉を見に行く所なのだが、そちらは道路も何もかも壊滅状態である。まだ避難所での生活を余儀なくされている人たちもいる中、紅葉狩りもなにもない。 しかし、紅葉は見たい。で、県でも北に標準を合わせて、山形県境の山形まで出てしまった所にある赤芝峡に行ってみた。 ここには滝は無いものと思っていたが、名前のある滝こそ1つだけだったが、荒川に流れ込む渓流がすべて滝状になっていて、滝好きには嬉しい場所だった。 紅葉は、一部だけだったが、充分に秋を感じることができた。 我々は案内板でいうと左側の新潟県寄りの駐車場に駐車。ほんの1.2キロの遊歩道にどうしてそんな装備?というくらいの装備をして駐車場を出発した。別に沢を登るつもりは全くなく、リュックの中にコーヒーの道具が入っているので、それをかついで行ったわけである。 歩くと間もなく、峡谷ちゅう、唯一の名前のある滝が見える。 打たせ滝である。 滝というか、壊れた雨どいから落ちた流れというか・・・。滝つぼはなく、人工的に固めたお立ち台みたいなところに落ちている。まさかここで滝行修行でもやるんだろうか。近くにお寺も神社も無かったけど。落差はせいぜい4mだ。 新潟県寄りの駐車場から歩きはじめると右側に横川(荒川)を見ながら歩くことになる。遊歩道は旧道らしく、すべてアスファルト敷きの歩きやすい道だ。時々左側の山から沢が落ちていて、遊歩道をくぐって横川に注いでいる。だいたいみんな滝といっていい流れだ。 なかでもコウリトリ沢の出合いは、とても綺麗な段瀑になっていて、丸く溜まった滝つぼの水も澄んだ美しい水だった。 このコウリトリ沢の出合いの辺りから横川の河原に出ることができる。河原といっても、巨大な岩がどんどーんと並んだ間をコウリトリ沢がながれて、横川に向かって落ちているような場所だ。 ここで平らな岩をみつけてコーヒーを飲んだ。 ここから少し歩くとJR米坂線が走る鉄橋をくぐる。そして、ほどなく道の駅『白い森おぐに』寄りの駐車場になる。 この駐車場のあたりから振り返って鉄橋のずっと上を見るとおそらくコウリトリ沢の上流だと思われる部分が見ることができる。 これがまあ、巨大ないい滝なんですわ。あれ、名前が無いのだろうか。遊歩道からはまったく見えないので、案内図には載っていないのたが、国道113号を利用して小国から新潟に向かうと必ず目に入る滝である。名前が無いことないと思うけどなぁ。 どんどんアップにしていくとこんなカンジ。仮に赤芝大滝とでもしておこうか。おそらくは沢としてカウントされているのだろう。 あとは、来た道を戻るだけである。途中、やや染まりかけた紅葉を撮影しながら駐車場に戻った。 さて、駐車場に戻ると、横川の対岸にも滝があるのを発見した。JR米坂線がトンネルを抜けてこちらに出て来るのだが、その鉄橋の左右に落ちている。まあ、沢と言えば沢なのだが、滝好きにはそれも滝である。 とにかくこの横川の両岸から大小いくつもの沢が川に向かって流れ込んでいる、ということだ。この日は少し川の水が濁っていたが、普段ならもう少し綺麗な流れなのだろう。 赤芝峡から新潟県に戻る途中に中野橋という橋を通る。この橋の新潟県がわの荒川対岸にも立派な滝が落ちている。それもカメラに納めた。 雨後の滝には見えなかったが、この滝も無名なのだろうか。 赤芝峡に行く前に道の駅『白い森小国』に寄ってみたが、パンフレットらしいパンフレットは全くなかった。立て看板の案内図もものすごく広範囲のもので、滝のマークは見当たらなかった。 見られるとは思っていなかった滝をいくつか見れて、そこそこ満足して、帰りには関川温泉郷の銭湯に入ってあたたまった。(レポートはここへ) 久しぶりにのんびりとした休日だった。 |
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交通 赤芝峡 国道7号線を利用して、ひたすら北へ。荒川町に入り、十文字という交差点で国道113号と交差しているので、ここは右折。国道113号を利用して山形県方面に進む。途中から左に荒川を見ながら、『えちごせきかわ温泉郷』を通り、さらに進むと県境になる。 県境からほとんと゛すぐ横根トンネルになるが、このトンネルの手前左に国道から下におりるとても細い道があり、そこが赤芝峡の新潟県寄りの駐車場の入り口である。案内版が細い道の入り口に小さくあるだけなので、見落としがちだ。 もし見落としたら横根トンネルを出たら左にやはり入り口がある。こちらのほうが道は広いが、左折するにはやや鋭角なので、難しいかもしれない。ここからほんの少し走った所に道の駅おぐにがあるので、そこでUターンして利用するほうが安全だ。 赤芝峡の遊歩道は1.2キロで、ほとんどアスファルト敷きのなだらかな道である。河原におりるとすると、やや足場が危険な場所もある。 |