苗名滝

2004年4月24日の苗名滝はここから
2006年10月15日の苗名滝はここから
2011年10月23日の苗名滝はここから
2014年6月7日の苗名滝はここから
2017年4月30日の苗名滝はここから
2018年10月28日の苗名滝はここから
2022年9月3日の苗名滝はここから
2023年5月27日の苗名滝はここから





苗名滝
遊歩道の途中で撮影。
丁度うまいぐあいに立ち木が途切れて、
全景が見える場所がある。
滝壺の広さが撮影しきれなくて、残念。



滝壺アップ。
しぶきがもうもうと舞い上がって、
雲のようになっている。



出口アップ
とにかく勢いがすごい。
この勢いで岩盤をどんどんと
削っていった様子がわかる。
岩盤は見事な柱状節理。




恒例、大きさ比較写真。
下の真ん中の岩のあたりで
手を振っているのが私。

滝まで距離があるけれど。



新潟県がわのあずまやから撮影。
山の上に山桜がぽわんと
咲いていて奇麗だったが、
写真ではよくわからない。
2002/4/27 苗名滝(50m 新潟県妙高高原町
以前、この滝に来た時に、水害のため遊歩道が通行止めになっていて、14年春に開通だと看板にあった。それを覚えていたので、今年もう開通しているだろうから行ってみようというのが発端だった。
その後まさかまだ開通していないってことはないだろうけど、と問い合わせてみたら、あらまあ、開通は秋だそうだ。しかし、長野県がわから行く遊歩道が片道1時間はかかるが今は山野草が咲いていて奇麗だという回答があったので、では歩くことにするか、ということになった。
さて、その案内の通りに新潟県がわのどん詰まり、流しそうめん屋さんのある方には行かずに、東北電力の発電所のほうに向かって県道39号から降りて行く。すぐに『地震滝橋』が見えて、そのたもとに広い駐車場もあった。が、もうちょっと先に行けそうなので、橋を渡る。が、道は発電所の建物の敷地内に続いている。自動車て入るのははばかられたので、発電所の前に駐車。そこから徒歩にした。
しばらく関川沿いの舗装されたいい道を歩く。これなら自動車でも大丈夫そうだった。が、東北電力の敷地であるという看板もあることだし、他人様の土地では無謀な真似もできまい。と、思っていたら、後ろからブーンと自動車が追い越して行った。杉の落ち葉がたくさんあったし、どう見ても1台分の幅しかない道、根性があれば自動車でもいいのだろうが、ここはハイキングすると決めたので諦める。
10分ほどなだらかな坂道を上ると自動車が通れるくらいの道は終わる。そこに別の自動車が駐車していて、女子大生かOLかといった風情の3人組が下の看板を見て躊躇していた。私たちは滝を見るのが目的なので、臆せずずんずん登る。3人組もついて来たが、ちょっとぬかるんだ場所があって、そこを通り越してから振り返ったらもういなかった。根性無しめ。
    
左:登山道に入る際の注意!大袈裟でした。右:登山道。落ち葉ぎっしりでふかふか。
この登山道も東北電力の電信柱が点々とつながっているため、メンテナンス用に頑張ればバイクでも大丈夫なくらい平らでゆるやかな坂である。ハイキングというよりは、散歩気分で歩くことができる。途中ちょっと雪が残っている所があったが、スニーカーでも十分に歩けた。
その道を20分強歩くと、苗名滝の轟きと白い姿が見えてくる。ほどなく、下に降りると滝であるという道しるべが現れる。
  
 
苗名滝へ0.1キロと書いてある。が、ここからが難所。野尻湖へは10キロ。
下に降りるだと?見れば、ほぼ垂直。すべりやすそうな土に岩をなんとか降りられるように組み合わせた道がついている。
軽装では危険、というのは、ここのことか。
しかし、その道の途中で苗名滝の最も素晴らしい姿を見ることができる。
青くややにごった滝壺に唸りをあげて大量の水が落ちていく。滝壺は広く、その色はまるで海のようにも見える。とにかく、すごい。かなり距離があるはずだが、水しぶきがかかってくる。
米子大瀑布でも感じた映画のSFXのような現実離れした感覚にとらわれてしまう。しかし、これが自然の生んだ現実。どこからこの大量の水が来るのか、どこへ行ってしまうのか。地震滝とはよく言ったもので、地震のような響きが轟いている。
ふと見ると、下流に吊り橋がある。あの吊り橋が工事中の遊歩道の終点だろう。
とりあえず沢まで降りて、あの吊り橋まで行ってみることにする。
吊り橋から見た苗名滝もすごい。正面から見ることができるので、滝の照明写真のようなものが撮れる。吊り橋はずっと使われていなかったらしく、上にケモノの糞が大量にあった。どうもここがナワバリのケモノがいるらしい。小さいらしいけど。
吊り橋を渡るとあずまやがある。そこに苗名滝の説明があった。なえとは昔地震のことをそう言ったとか。だから『なえな』滝。地震滝でもよかったんじゃないかしらん。
新潟県がわからは、巨大な岩があって滝壺には近づくことができなかった。
帰る途中に、新婚さんらしいカップルとすれ違った。滝好き、がんばれ。がんばったかいがある滝だぞ。
ついでながら吊り橋のたもとで釣りをしている人もいた。彼はギリギリの所までバイクで来たらしい。
で、戻り道はというと、標識まで登るのはかなりつらかったですが、あとは楽でした。あっと言う間。
往復で正味、1時間半弱で行けたと思う。。思ったよりかなり楽だったが、山野草はそんなに咲いていなかった。ちょっとだまされたかなー。
    
道の途中の山椿。右:山はさまざまな緑とピンクのパステルカラーでほんわかと美しい。
どうせなので、新潟県がわのどん詰まりにも行ってみたが、看板の春の字が秋に書き換えられていた。とても人工的な建造物ができつつあって、ちょっと残念。
    
  
春の字が秋になっている看板と工事現場。
私たちがいる間にもわりとたくさんの人が来て、滝に行けないのかと残念がっていたが、この日の朝ここに来たりんごさんが流しそうめん屋さんに聞いて工事中だが工事がお休みの遊歩道をちゃっかり歩いて行って、15分ほどで滝に着いたそうだ。根性と運があれば、時間も短縮できる。
あとは杉野原温泉に寄って筋肉をほぐして帰りましたとさ。温泉のレポートは、週末温泉族へ。
交通
上信越道妙高高原ICを降り、国道18号を長野方面に進む。杉野沢交差点で杉野沢に向かって右折。妙高杉ノ沢スキー場をめざす。14年秋開通の新潟県側の遊歩道へは、道の端々にたっている流しそうめんの看板をたどって行けばいい。細い道だが、心配はない。長野県側の険しい(?)遊歩道は、苗名の湯の手前にある道を左折して降りて行き、『地震滝橋』に出る。そのたもとの駐車場に自動車を止めて、ゆっくり歩いて1時間で滝に着く。
リンク
杉野沢観光協会





冬の、もとい、春の苗名滝。
春なんですってば〜。




滝つぼの見えるところまでき来てみた。
雪でけぶっている。




滝つぼのアップ。
ごうごうと水しぶきがあがっているが、
雪でよく見えない(笑)





未舗装の駐車場から見られる小滝。
もしかしたら、雪解けか雨後限定かも。




手前の木は桜。
雪をかぶって白くなってしまった。





せっかく咲いたのに、まさか雪をかぶるとは。
桜の上に雪が舞う。
2004/4/24 苗名滝(50m 新潟県妙高高原町
この日は長野の桜を見た帰りに苗名滝にご挨拶してみた。
本当であれば、GWに妙高の滝をめぐる人のために惣滝もあわせて現在の状況を見てくるはずだったのだが、意外に長野の桜で時間をとってしまったので、遊歩道ができて簡単に行ける苗名滝のみということになってしまった。
とてもいいお天気だった長野をぬけて、新潟に入ると、なんとなく雲行きがおかしくなってきていた。妙高高原ICを降りて杉の原スキー場に向かう道で、あれ?何かチラチラと降っているのに気がつく。げ、雪だ。
天気予報でこの土日は気圧が不安定で寒気が流れ込み、山沿いでは雪になるかもしれないと言っていた。しかし、まさか、このGW直前の土曜日に雪はあるまい。しかも、長野はとんでもなくよい天気だったし。
とても甘かった。天気予報は正しかった。
遊歩道の駐車場に到着したあたりでチラチラだった雪が本格的になりはじめた。
遊歩道の入り口には「雪が残っているので足場が悪い」旨の貼り紙とストックがたくさん置かれている。それを見て私たちは普通のスニーカーからトレッキングシューズに履き替えた。
  
入り口とスットック。数はけっこうあった。
雪はどんどんひどくなってくる。
最初の吊り橋を渡り、巨大な砂防ダムを脇にある階段で登って越えて行く。
砂防ダムの水の流れは見ていて引き込まれそうになるほど激しい。ダムの脇を回避して行ける水の流れのコースがあるらしく、複雑に波打っている。
しかし、ゆっくりそれを見ている暇はない。
ほとんど吹雪き状態なのだ。
  
砂防ダムの水の流れ。豪快です。
春を満喫していた私は防寒具は身につけていない。ジャケットだっていつもの防水のやつじゃない。ヘタをすると片道15分の遊歩道で遭難するぞ。
途中の残雪のある場所では少しでも踏み跡を踏み外してしまった人の深い深い穴と化した足跡などがある。これは笑いごとではない。
滝前の吊り橋まで来て、思わず笑った。
滝と吊り橋の距離はさほどではない。が、雪で滝が見えないくらいなのだ。
我々はいったい何のために来たのだ。
それでも吊り橋の上で滝を撮影。雪解けの水を集めた滝は2年前以上に豪快に落ちている。
すでに真っ白になってしまっている吊り橋を渡り、対岸のあずまやに避難した。
  
滝前の吊り橋。滝○かが撮影中。
避難しても風が吹いているので、雪は容赦なく吹き込んで来る。
おいおい、本当に4月の終盤のお天気なのか。
雪の残り具合からして、完全に2年前よりも今年は積雪が多かったようである。
せっかく滝前まで来たので、ここでコーヒーブレイクだ。意地でもコーヒー沸かして飲んで、あったまってやる。
しかし、空気が冷たいせいなのかなかなかお湯がわかない。
そこで私はダンナを残して雪の中滝つぼが見えるあずまやの対岸にあたる高台に行ってみることにした。
2年前のレポートを読んでいただければわかるのだが、これは長野がわの遊歩道の最後の降り口になる。
ところが、積雪のためにどう行っていいのかわからない。
最初吊り橋のたもとから直接上に向かう雪を登ってみたが、道がなかった。
そこで吊り橋の下がわから行ってみることにした。こちらも雪で足場がわからなかったが、すぐに道らしい跡に出ることができた。以下の通りなので参考までに。
吊り橋のあづまやとは反対がわのたもとに立ち、苗名滝の方向を向く。と、目前に中程度の木が1本目につくはずだ。その下をくぐるように行く。足場を確認しながら吊り橋のワイヤーを跨いで進めばよい。
木の下をくぐるとあとはなんとなく道だなぁと分かるようになる。雪などが削ってあるので、利用者もいるのだろう。
やや登ると苗名滝の滝つぼが見える地点に着く。
ただし、雪でとても滑りやすいので気をつけるべし。
ダンナが怒るといけないので、慌てて戻ろうとしたら、危うく転ぶところだった。戻ってみたらまだお湯が沸いていなかった。そんなに寒い気はしないのだが。
ややして、雪まみれになりながらコーヒーを飲んだ。
  
無理やりなシチュエーションですが滝前コーヒー。
あれほど激しかった雪は帰りには小降りになっていた。どうも一番ひどい時に歩いてしまったようだ。そんなに行いは悪いつもりはなかったのに。
駐車場に着いて、めずらしい雪と桜の写真を撮ろうと未舗装の駐車場の方に歩いて行くと、対岸の崖から川に向かって落ちる小滝を発見した。
苗名滝のあとから見たのでなければこれも細いながら形の美しいいい滝だと思うだろうが。ちょうどアクセントのように桜が横にあったのだが、雪で周りに同化してしまった。
それにしても、いくら新潟でもGWあたりに雪が降る、しかも積もるなんてことはめったにない。今後連休を利用して妙高に行ってみようと思われる方は、いつも妙高のGWには雪があるとは思わないでほしい。
が、万が一、本当に万が一なのだが、高速道路のチェーン規制に出くわすかもしれないので、天気予報をよく見て、怪しい場合はタイヤチェーンを用意するのがいいだろう。
(ちなみに、この日の朝は中郷〜信濃町がチェーン規制でした)
交通
上信越道妙高高原ICを降り、国道18号を長野方面に進む。杉野沢交差点で杉野沢に向かって右折。妙高杉ノ沢スキー場をめざす。遊歩道へは、道の端々にたっている流しそうめんの看板をたどって行けばいい。細い道だが、心配はない。
流しそうめん屋の前の舗装された駐車場もそこそこ駐車できるが、少し手前には舗装されていない広い駐車場ができあがっていた。
遊歩道の入り口から滝までは徒歩15分ほどで行けるが、GWちゅうだと残雪のある可能性もあり、道はぬかるんでいる。
リンク
杉野沢観光協会


2006/10/15  秋の苗名滝
苗名滝といえば、紅葉の名所にあげられているというのに、我が家ではまだ一度も秋に行ったことがない。
というのにも理由がある。
秋には水量が極端に少なくなり、えんぴつみたいになってしまうので、豪快な雪解けの苗名滝を知ってしまったあとでは物足りないのではないか、と思ってしまっていたのである。
事実、新潟のニュースなどで秋の苗名滝の映像を見ると、本当に寂しい限りの水量だったのだ。
だが、今回、紅葉狩りと称して妙高にドライブに出かけて、ヒコサの滝(この日のヒコサの滝のレポはこちら)を見ることにしたついでに、そんな寂しい水量の苗名滝もまた事実として伝えておいたほうがいいんじゃないか、と立ち寄ることにした。
さて、秋の苗名滝。
行ってみてびっくり。
駐車場が満車状態。しかも、観光バスまで数台とまっているではないか。
ええーーー?
実は我々、閑散とした苗名滝しかしらない。
苗名滝のシーズンは春だと信じて疑っていないので一番人が集まる時期を知らないままでいたのだ。
こりゃすごい。苗名滝ってば、観光滝だったんだ。
そういえば、流しそうめんのお土産屋さんの隣に洒落た感じのカフェ(?)ができている。ソフトクリームとかぼちゃプリンが美味しいらしい。そんなものができているとは知らなかったので、コンビニでプリン買って食べちゃってたしなぁ。
  
よく分からない写真になっちゃった。カフェもどき。
駐車場から苗名滝までの15分ほどの遊歩道にも人の姿が絶えることなく続いている。
入り口にあったストックが大人気で、お年寄りはみんな使っていた。なんと、和服でストックを両手に持って滝に向かう女性までいた。すごすぎる。
ところで、滝。
これがまた、水量がとても多かった。
びっくりした。
秋の苗名滝が春とほとんど遜色ないか、もしくは多いくらいの水量とは。
上流に発電所があることから、もしかしたら休日は水量調整で多めに流しているのかもしれない、などと思ったりした。
  
定番、つり橋を手前にした苗名滝。

    苗名滝(秋)
  紅葉は、笹ヶ峰より少し遅いので、もう少しといった具合だった。それでも、色づいた木々と水量の多い滝と青空は見事だ。

さて、我々が観光滝に行って観光だけで終わるわけがない。
つり橋を渡ってあずまや前の画像はもちろん押さえるとして、滝つぼの写真がなければ苗名滝とは言えない。
戻って、つり橋のたもとから先に進む。と、この先は道が崩落しているので、通り抜けできません、とロープがわたされていた。ダンナは諦めて、ロープの手前から滝つぼがわに出て撮影。
だがしかし、通り抜けできないってことは、通り抜けしなければいいわけで。私はつるっとロープを跨いで先に進んだ。
もちろん、できるだけ観光客には見つからないようにこそっと進む。
少し登れば滝つぼが見えるポイントがあるのである。
登って木々の間から滝を見て、思わずきゃーと声をあげた。
虹がかかっている。それも見事に半円に。
こりゃすごい。こんなに綺麗に虹がかかるとは。
もっといい場所を求めて登ったり、写真を撮影したりしてダンナを待った。当然ダンナも登って来るだろうと思っていたのだ。しかし、なかなか来ない。
このあたりが性格の違いなのか、ダンナはあずまやに行って、観光客にまざって滝を撮影していた。
こそっとダンナに近づき、こそっと耳打ちする。
「滝つぼ、最高」
建前上通行止めのロープがかかっている場所なので、ストック頼りの人にぞろぞろついて来てもらっても困るではないか。
も一度ダンナをつれて滝つぼの見える場所まで行った。
すでに一組、滝つぼを狙っていたが、私はその上のほうがもっとよく見えるのをさっきの偵察で知っている。ダンナを上に陣取らせた。
それにしても、やっぱりすごい。
このすごい水量には、すごい虹がかかるのである。
  
この虹を撮影した時間帯は、午前10時10分〜20分くらいの間です。

  
これだけ見られれば、もう満足だ。とてつもなく幸せな気分になった。
実はこのあとにヒコサの滝に行く予定なのだが(ちゃんと行きました)このまま帰ってもいいくらいに思えた。やっぱり百選の滝、すごいぞ、苗名滝。
ちなみに、もしかしたら、春より水量が多かったかも。下流の砂防ダムも水が溢れかえっていた。
  
上の2004年春の砂防ダムと比べると、水の出方がちょっと違う。

2011/10/15  秋の苗名滝、再び
2011年は地震に津波に集中豪雨に台風に、と日本中が自然災害に襲われた。
新潟県は7月末に集中豪雨に襲われて、あちこちで大きな被害が出ている。
滝たちも例にもれず、途中の林道が崩れたり、登山道が崩落したりして行けなくなっている滝だらけだ。
県内にある3つの百選の滝に毎年どれかには行くことにしていたのだが、その中の鈴ケ滝は林道が崩れて近づけず、惣滝は以前からの登山道の崩落がそのままの状態で遠望しかできない状態だ。
唯一、苗名滝だけはこの秋も観光客をたくさん集めて自然は怖くもあり美しくもあるのだということを教えてくれていた。
と、いうことで、今年の新潟の百選の滝は苗名滝にしかご挨拶できない。ちょっと寂しいかな。

朝から雨がちのこの日は、途中の道はそれほどではないと思われていたのに、苗名滝の駐車スペースは手前の河原から観光バスがとまっていたりして、ほぼ満車状態。ちょうど流しそうめんのある一番近い場所にスペースが空いていると教えられたので駐車することができた。
歩き出すと、大きな三脚を構えたカメラマンが次から次へと滝に向かったり滝から戻ったりしている。やっぱり写真的には滝のシーズンは秋なのかしらねぇ。遊歩道は落ち葉が落ちていたりしてすっかり秋の様相だ。子連れやお年寄りも、ヒールの高い靴のお嬢さんもみんな滝を見に歩いている。
    
吊り橋が見える場所まで来たら、背景の山がちょっと遅かったかな〜という感じが無きにしもあらずだが、綺麗に紅葉していた。
  
苗名滝(2011秋)
雨っぽい天候だったので、暗くなってしまったが、2006年より深い秋の苗名滝だ。水量は2006年のほうが多い。
  
なんやかや言って、吊り橋の上からの滝が一番秋らしい感じだった。あずまや側の岩の上にはたくさんのカメラマンが三脚をたてて滝を狙っていた。
ちなみに、自動車での帰り道、猿の一家に遭遇。前もヒコサの滝あたりで猿を見た。秋の妙高高原は猿がたくさんいるので、要注意。
  

2014/6/7  梅雨の苗名滝
梅雨の晴れ間を狙って、とはいえ、あんまりお天気はよくなかったのだが、妙高の乙見湖湖畔にある赤尾岳に登ってきた(レポはこちら)。一時間半で登って戻って来れてしまうお手軽ハイキングだ。
そのついでに、惣滝(レポはこちら)と苗名滝も訪問した。
  
苗名滝(2014梅雨)

  

    

  
梅雨、とはいえ、妙高はまだ雪解けのシーズンで、その水を集めて苗名滝は地震滝の名に恥じない轟を響かせていた。
遊歩道のあちこちにラショウモンカズラが咲いていた。

2017/4/30  春の苗名滝
今年の苗名滝は桜の花のついでに行って来た。桜は長野県ね素桜神代桜や須坂市の桜を見てきた。(レポはこちら)
ほんの帰り道に立ち寄っただけなのだが、妙高、今期の冬は雪が多かったらしい。いつもと違う遊歩道を味わうことにになった。

  まず、堰堤を超えてすぐにもう雪が。残雪かと思いきや。

  予想より多くて、かなり雪の上を歩くことになる。

    
  しかも、なんてこった。やっと吊り橋と苗名滝が見えるくらいの場所でロープが張られていて、「通行止め この先残雪のため通行できません」とある。
  GWで観光客もかなりたくさんいたので、たぶん雪が残っていても行けたとは思うが、ちゃんと乗り越えずにその場で滝を見るだけにした。
  2004年4月にも雪の苗名滝を見たことがあるがさすがに積雪はなかった。ホントに今年は雪が多かったんだ。

  
  苗名滝(2017春)
  と、いうことで、遠望の苗名滝。雪解けを集めて、大爆発しているはずなんだが、あまりに遠くて迫力が伝わらない。
  こんなこともあるんだね。


2018/10/28  秋の苗名滝
日曜しかお休みのなかった週だが、とてもよく晴れたのでドライブに出かけることに。
とりたててあてはなかったが、紅葉がいいかもしれないと苗名滝に向かうことにした。
読みは当たって、紅葉どんぴしゃり。しかし、観光客もどんぴしゃり。こんなにたくさんの観光客のいる苗名滝は初めてだ。
なにせ、あの大きな駐車場がほぼ満車。ただ、我々は何度も来ているので、トイレ前まで行っても駐車できることを知っている。うまいこと一番近い場所に駐車した。
それにしても、本当に人が多い。
どうやって紅葉が一番いいと知るのか、不思議になるくらいだ。
最初の吊り橋から見る山のきれいなこと。立ち止まって撮影するのも大変なくらい人だが、みんなカメラに収めたいから仕方ない。
遊歩道もたくさんの人。
意外に足元の悪い遊歩道なので、途中で転んでしまう人もみかけた。
さて、滝。
綺麗でした。何度か秋に来ているが、一番きれいな紅葉の時だったかもしれない。
ただ、来た時間が滝に影が落ちる時間だったために、満足いく紅葉写真というワケにはいかなかった。
いいんだもん、カメラマンじゃないから。
綺麗な紅葉の中に落ちる苗名滝はこの目がしっかりとらえているもん。
いつもの吊り橋を渡ったがわではない撮影スポットにも意外にも次々と人が来て、我々が撮影している間ついに人が絶えなかった。
新潟の観光滝がにぎわうことは実にうれしいのだが、吊り橋を渡ったあずまやから先の河原に下りて、大きな岩に登って遊んでいる子供がたくさんいた。
保護者も全く注意せずにむしろ記念写真を撮ったりしている。
危ないなぁ。
ここではないが、大きな岩が転がって下敷きになって子供が死亡する事故が何年か前にあったし、もしもあの反対側に転がり落ちたら川の中、激流に流されたらだれが救えるだろう。
観光地であればもう少し注意喚起する何かがあっていいのかもしれない。

    苗名滝(2018秋)
  吊り橋手前から上に登って撮影。半分影になっちゃったね。

    
  左がわは、遊歩道の途中から。右がわは、吊り橋の上から撮影。

    
  見て、この混雑模様。吊り橋は行列でした。

    
  撮影の定位置も次々人が来た。みんなよく知ってるわ。

    
  滝上よりもむしろ下流の砂防ダムのほうが紅葉的には素晴らしかった。


 2022/9/3 晩夏の苗名滝
週末に雨がちの天候が続いている。検索してなんとか回復傾向だから、と長野県の根子岳に登ろうと家を出た。
登山口まで行ったものの、すでに雨は本降り。さすがに登山するという感じではまったくない。
仕方がないので、斑尾まで戻り、沼の原湿原を散策して帰宅途中にある苗名滝にご挨拶して帰ることにした。(沼の原湿原のレポはこちら)
登山でなければ、傘さして歩いてもいいし。
結果、湿原ではほぼ雨は降らず、苗名滝の遊歩道でも帰り道にちょっと雨に当たった程度だった。
ラショウモンカズラの咲く梅雨時の遊歩道はなじみがあるのだが、晩夏のこの時期はキバナノアキギリがたくさん咲く道だと分かった。
苗名滝も地味なんだけど、けっこう花咲く滝なのである。

  
  苗名滝(2022晩夏)
  上流てで大雨があったのか、思った以上に水量が多かった。

      
  いつもの滝に近い右岸のビューポイントから。ここまで来ると、雨なんだかしぶきなんだかわからない。

      
  下流に流れて行く水も雪解け時期くらいに多い。雨の日だったので、土曜日にも関わらず、あずまやが無人になって、滝が貸し切りになった。

    
  いきなりの本降りの雨。白いのは雨粒。葉っぱも雨に濡れてます。

  これはオオハンゴンソウという外来植物で、繁殖力が強くほかの植物の育成に影響を及ぼすそうで、妙高では駆除対象になっている。確かに、少し前までは苗名滝でもあまり見かけなかったが、今回は吊り橋付近でとてもたくさん咲いていた。

      
  キツリフネ、テンニンソウ、キバナノアキギリ。

      
  クサボタン、カニコウモリ、オヤマボクチ。わははは、みんな地味な花だわ。

  遊歩道には倒木もありましたよ。


 2023/5/27 初夏の苗名滝
この時期定番になっている妙高高原だ。
今年は登山道がほぼ廃道になってしまった赤尾岳を諦めて、夢見平遊歩道の4時間コースを歩いて来た。(レポはこちら)
妙高に来たからには、立ち寄らなければならない滝がある。苗名滝。
今年も行ってきましたよ、ラショウモンカズラ咲く、初夏の苗名滝へ。

    
  苗名滝(2023初夏)
  相変わらずこの季節は、地震滝の異名の通り、激しい水量と爆音のような音である。

    
  吊り橋を挟んでの滝。遊歩道の途中から見られるのだが、今年は木の葉っぱが多くて滝を隠しがちだった。

      
  いつもの滝に近い場所まで行く。ここまで水しぶきが飛んでくる。ラショウモンカズラも滝を見ている。

      
  落ち口と滝つぼ。この滝の落ち口も少しずつ後退しているのかしらね。すごい水量だもの。

      
  滝に近づく右岸の道は、ラショウモンカズラだらけである。

    
  これは一番初めの堰堤。帰り際には虹が出ていた。
      
  滝の近くには、キセキレイもやって来ていた。帰り道、夢見平遊歩道ではまだ蕾だったクリンソウがここでは咲いていた。